戦闘と大地震――二重の危機に苦しむミャンマーの避難民へ、食料と生活物資を届ける
配信日時: 2026-09-25 13:00:00
ミャンマーの国内避難民へ食料・生活物資支援を継続実施中
■概要
2021年の軍事クーデター以降、国軍と抵抗勢力の武力衝突が続くミャンマー。2025年には中部で大地震が発生し、すでに避難生活を送っていた人びとをさらに追い詰めました。長引く紛争と災害が重なるなか、国内避難民の多くは仕事や住まい、家財を失い、食料や生活必需品を自力で確保することが難しくなっています。
こうしたなか、ガザ、シリアをはじめとする世界の紛争地において争いの予防と平和構築に取り組む認定特定非営利活動法人Reach Alternatives(以下「リアルズ」、理事長:瀬谷ルミ子、所在地:東京都新宿区)は、ミャンマーで避難生活を送る国内避難民250世帯(約810人)を対象に、食料および生活物資を届ける支援を2026年3月20日から開始し現在も継続して実施しています。
■背景:長期化する危機と、届きにくい支援
ミャンマーでは、2021年の軍事クーデター以降、国軍と抵抗勢力による武力衝突が全土で続いています。国軍が実効支配できる地域は限定的で、村落への空爆など民間人への攻撃も繰り返されており、政治的混乱と経済の悪化が人びとの暮らしを圧迫しています。
さらに、2025年3月28日にはミャンマー中部でマグニチュード7.7の大地震が発生し、死者は3,500人以上、行方不明者は210人にのぼりました。住宅や道路、橋などのインフラも広範囲で損壊し、紛争によってすでに避難生活を送っていた人びとは、地震によってさらに厳しい状況に置かれています。
また、武力衝突の長期化に加え、自然災害、物価高騰、経済状況の悪化が重なり、人びとの暮らしに深刻な影響を及ぼし国連の2026年人道ニーズ・対応計画では、国内で約1,620万人が人道支援を必要とすると推計されました。一方、同年6月末時点の資金充足率は43%にとどまり、必要な支援を十分な頻度と規模で届けることが難しい状況が続いています[1]。
避難した人びとの多くは、仕事や収入、家財を失い、食料や生活必需品を安定して確保することが困難です。治安や道路事情、移動・通信上の制約により支援が届きにくい地域もあり、特に 女性、子ども、高齢者、障害のある人など、特に脆弱な立場にある人びとへの影響が懸念されています。
■支援・プロジェクトの内容
長期化する避難生活のなか、多くの国内避難民は安定した収入や生計手段を失い、十分な食料を確保することが難しい状況に置かれています。また、仮設的な住居で暮らす世帯も多く、暑さや風雨、蚊などから家族の健康と安全を守るための生活物資も不足しています。こうしたニーズに応えるため、リアルズは、特に支援の必要性が高い国内避難民250世帯(計画時約810人)を対象に、今夏から次の支援を実施しています。
- 食料支援:米、豆類、食用油、乾麺、塩などを月1回、3か月間配布
- 生活物資支援:雨や強い日差し、風をしのぐためのビニールシート、蚊などによる健康リスクを減らす蚊帳、生活に必要な寝具としての毛布を各世帯に配布
- 全と尊厳への配慮:高齢者や障害のある人など、会場に来ることが難しい人には個別に届けるなど、状況に応じて対応
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6416/121/6416-121-17a185231db02a57ae95c8d8d2b89e50-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
支援物資について説明をしている様子
支援を受けた方の声
配布当日、食料や生活必需品を受け取ると、多くの人がほっとした表情を浮かべ、笑顔で喜びを伝えてくれました。日々の食料の確保が難しい状況が続くなか、今回の物資は暮らしを支える大きな助けとなっています。受け取った方からは、「厳しい状況のなかで私たちのことを気にかけ、届けてくれたことがうれしい」といった感謝の声が数多く寄せられ今後の活動の発展を願う声も聞かれました。
「この厳しい避難生活のなかで、今回の食料支援は、私たち家族にとって大きな助けになりました。支援してくださった皆さまに感謝しています」― 支援を受けたティンティンさん(安全確保のため仮名)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6416/121/6416-121-280ecd90fcf4c29db91c2e0ad048134e-1500x1125.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
支援物資受け取りの手続きをしている様子
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6416/121/6416-121-4b5ef5848d800b3bd81b30474d88d2b4-1000x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
支援物資配布場所に設置した給水タンクから嬉しそうに水をボトルに入れる子ども
今回の配布は、生活の負担を和らげるだけでなく、困難のなかにある人びとに安心と希望を届ける機会にもなりました。
■今後の展望
リアルズは、紛争や災害の影響を受けた人びとの命と生活を守る緊急支援とともに、争いを予防し、人びとが共存できる社会をつくる活動に取り組んでいます。現在進めている支援を通し、 食料や生活物資を確保することは、人びとが尊厳を保ち、日々の暮らしを立て直し、地域の安定を取り戻すための第一歩です。
しかし、長期化する避難生活のなかで必要とされているのは、食料や生活物資だけではありません。子どもや女性を暴力や搾取などの危険から守るための支援、紛争や避難によって傷ついた人びとへの心のケア、住民同士の支え合いや社会的結束を促す取り組みなど、中長期的な支援が必要です。
リアルズは、今回の支援を通じて把握したニーズや築いた地域とのつながりを生かし、緊急支援をその先の保護、心のケア、争いの予防へとつなげていきたいと考えています。そのためには、皆さまからの継続的なご支援が欠かせません。
支援を受ける人びとと現地スタッフの安全を最優先に、今後も現地の状況と声に即した活動を続けてまいります。ミャンマーの人びとが安心して暮らし、生活を立て直していくために、リアルズの活動へのご寄付・ご協力をお願いいたします。
[1] 国連人道問題調整事務所(OCHA)『Myanmar: Humanitarian Needs and Response Plan (HNRP) 2026 - Funding Status (As of 30 June 2026)』2026年6月30日 https://www.unocha.org/publications/report/myanmar/myanmar-humanitarian-needs-and-response-plan-hnrp-2026-funding-status-30-june-2026
認定NPO法人Reach Alternatives (REALs) について
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6416/121/6416-121-67581b5a0566ba8440cee04074d0292f-862x608.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
認定NPO法人REALs(リアルズ)は1999年に創設 。紛争地域において、「争いを防ぎ平和をつくる活動」と「いま危機にある命をつなぐ緊急支援」に取り組む。現在はガザ、シリア、トルコ、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマー、ケニアなどで活動を展開。紛争地の人々を育成し、争い予防と平和の担い手としての知見と志を磨くことで「人」が変わり、その人々が問題解決のため役割分担・連携しコミュニティの「しくみ」を変え、政治・政策、他地域、次世代に波及効果を生むことで「社会」を変えることを見すえた活動を実施している。2025年度は、35,456人への緊急支援に加え、世界各地の紛争地で、地域の争いの兆候を早期発見し、紛争を未然に防ぐ平和の担い手1,165人を育成。すべての事業に次世代育成とジェンダー視点を導入し、より包括的で持続可能な平和の実現に取り組んでいる。
所在地:東京都新宿区
理事長:瀬谷ルミ子
ウェブサイト:https://reals.org
X(旧Twitter):https://x.com/NPO_REALS
Facebook:https://www.facebook.com/NPOREALs/
Instagram:https://www.instagram.com/npo_reals/
毎年の活動報告書はウェブサイトに公開しています:https://reals.org/about/document.html
ご寄付・ご支援について
皆さまのご寄付により、リアルズの活動は行われています。ぜひ皆さまのお力を貸してください。
※認定NPO法人であるリアルズへのご寄附は、寄付金控除の対象となります。
ご支援についてはこちらから:https://reals.org/support/donation.html
リアルピースメーカー(継続寄付):https://sub.reals.org/p/peacemaker
あなたにできること:https://reals.org/support/index.html
本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人(認定NPO法人)REALs(リアルズ/リーチ・オルタナティブズ )
広報担当:湯浅、高橋、遠藤
Email:contact@reals.org
TEL:03-5579-8395
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