【帝京科学大学】ヒト母乳成分が腸の構造を変え栄養吸収を高めることを実証 ― 国際誌フロントカバーに採用
配信日時: 2026-02-19 17:20:07
帝京科学大学生命科学科の西川翔准教授は、母乳に含まれる成分 2’-フコシルラクトース(2’FL)が小腸の構造そのものを変化させ、栄養吸収能力を高めることを動物モデルにより実証しました。
本研究成果は、分子栄養学分野の国際誌 Molecular Nutrition & Food Research (2026年1月号)に掲載され、さらにその内容が評価され同誌のフロントカバー(表紙)に選出されました。
<本研究の背景> 近年、エネルギー摂取過多に伴う肥満が問題となる一方で、栄養の偏りや摂取不足といった栄養不足もまた生活習慣病をはじめとした様々な疾患の原因となります。栄養の吸収は小腸が担いますが、腸管機能の重要性を示す例として、未熟児など腸管機能が未発達な乳児では腸管機能の回復が予後に大きく関わります。そして、乳児の腸管発達や機能回復における母乳摂取の有効性は100年以上も前から知られています。ヒトの母乳に特徴的に含まれる2’FLは、上記のような母乳の恩恵に寄与する重要な成分として知られ、すでに欧米では人工母乳への添加が進んでいます。
本研究で西川先生は、 2’FLによる栄養吸収能力の向上という新たな機能性発見から母乳の神秘解明に迫ると共に、そのユニークで汎用性の高い機能を活かし、吸収効率を高めることで薬剤の効き目を高めるなど、栄養不足改善だけでなく生活習慣病予防など社会実装が大いに望まれる成果を報告しました。
以下に研究概要を示します。
<本研究で明らかにしたこと>① 2’FLをマウスに摂取させると、マウスの小腸長や柔毛密度が増加し(小腸のリモデリングが誘導される)、吸収能力が向上すること、
②吸収能力向上に伴い、脂溶性成分であるDHA(詳説1)やクルクミン(詳説2)、水溶性薬剤の吸収が上昇する。
③クルクミンや水溶性薬剤(β3アドレナリン受容体作動薬)の吸収が増加することで、その機能性が増強されること(詳説3)
の3点を示しました。
<本研究成果の意義>①2’FLがなぜ母乳に含まれるのか?栄養吸収能力の向上という生物学的意義の一端を示したこと。
②2’FLといった非栄養素
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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