【動画・SNSの時代に必要なスキル】知性と感性を磨きたいすべての人に送る書籍『観る技術、読む技術、書く技術。』本日発売! エッセイ・批評などマルチに活躍する北村匡平氏による現代版「知的生産の技術」

プレスリリース発表元企業:クロスメディアグループ株式会社

配信日時: 2025-12-05 11:10:00

知的で感性が豊かな人は、見えないところで何をしているのか?



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ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2025年12月5日に書籍『観る技術、読む技術、書く技術。』を刊行しました。
本書は、映像研究者・東京科学大学大学院准教授として活躍する北村匡平氏が、動画・SNS全盛の時代に、いま最も求められる「知的創造力」の養成法をまとめた実践書です。スマートフォン、タブレット、PC、手書きなど複数のデバイスを使い分ける「アダプタブル」な方法論と、年間600本の映画鑑賞、膨大な読書量に基づく具体的なノウハウを惜しみなく公開。メモの取り方から、本の読み方、映画・動画の見方、SNSを活用した文章修行まで、学校では教えてくれない誰もが実践できる技術を紹介しています。「知性」と「感性」を磨くための必読書として、ビジネスパーソンから学生、クリエイターまで幅広い層に向けた一冊となっています。

◆関連URL
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295411604/
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4295411604/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18428047/


●現代版「知的生産の技術」がついに登場――デジタル時代の知的創造力とは
1969年に梅棹忠夫が『知的生産の技術』を世に送り出してから半世紀以上。かつては紙とペン、カードによる情報整理が主流だった知的生産の世界は、デジタル技術の発展により劇的に変化しました。スマートフォン一つで世界中の情報にアクセスでき、クラウドによってどこからでも執筆できる時代。しかし、便利になった一方で、情報過多による集中力の低下、SNSによる断片的な思考、倍速視聴による「深く味わう」機会の喪失など、新たな課題も生まれています。

本書の著者・北村匡平氏は、映画批評家として年間600本もの作品を鑑賞し、大学で映画表現論を教える傍ら、音楽批評やエッセイ執筆など多方面で活躍する気鋭の書き手です。その豊富な実践から生まれた本書は、単なるハウツー本ではありません。「環境・技術・身体」という3つの視点から、現代のメディア環境に最適化された知的創造の方法論を体系的に提示しています。

特筆すべきは、著者が提唱する「アダプタブル」というコンセプトです。デスクトップPC、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンと、執筆する場所や体調に応じてデバイスを使い分け、ScrivenerやWorkflowy、Notionなど複数のアプリを駆使して、いつでもどこでも創造的な活動を継続する。この柔軟な適応力こそ、現代に必要な知的創造の鍵だと著者は説きます。

●「読む・観る・書く」を統合する画期的なアプローチ
従来の知的生産術の多くは「読む」「書く」に特化していましたが、本書は「観る技術」を加えた点が革新的です。YouTubeや動画配信サービスが日常となった現代、映像から学ぶ力は必須のスキルとなりました。著者は映画研究者の視点から、作品を深く分析する「3回視聴法」や、倍速視聴では得られない「問い」を立てる手法など、映像を「ただ見る」のではなく、知的創造につなげる具体的な方法を伝授します。

読書においては「3回読書法」という独自メソッドを提案。付箋を活用して重要箇所を可視化し、徐々に絞り込みながら深く理解する手法は、誰でも実践可能です。さらに、スキャナーを使った文献のデジタル化、RefWorksなど文献管理ソフトの活用法、ブックスタンドやリーディングルーラーといった読書支援ツールの紹介まで、現代の技術を最大限に活用した読書術を網羅しています。

執筆については、文体の磨き方から発想術、書き続ける習慣づくりまで、多彩なテーマを収録。執筆がはかどるデュアルモニター環境の構築から、「デスクモード」「モビリティモード」「ベッドモード」という体調に応じた執筆スタイルの切り替えまで、プロの書き手ならではの実践的ノウハウが満載です。

●生成AI時代に「個性」と「偶然性」を取り戻す
2023年以降、ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及し、誰もが簡単に「それなりの文章」を作成できるようになりました。しかし著者は、だからこそ「個性」ある文章の価値が高まると指摘します。本書では、X(旧Twitter)での140字投稿を推敲する訓練や、好きな作家の文章を書き写す「シャドーイング」など、自分だけの文体を確立する方法を具体的に解説しています。

また、現代社会がアルゴリズムによって「快適な情報」ばかりを提供する中、あえて「偶然性」を取り込む重要性を強調。独立系書店での本との出会い、普段読まないジャンルへの挑戦、立場の異なるSNSアカウントのフォローなど、意図的に「違和感」と出会う回路を作ることで、創造力が育まれると説きます。生成AIとの付き合い方についても、単に文章を書かせるのではなく、アイデア出しのパートナーとして活用する方法を提案しています。

本書の最大の魅力は、著者自身の豊富な実践に基づいた説得力です。学部生時代の「一日一冊読書」の挫折経験、深夜執筆から朝型への転換、子育てしながらの執筆環境の工夫など、失敗も含めた赤裸々な体験談が、読者に勇気と実践のヒントを与えてくれます。巻末には東京大学での講義で使用した「映画筋トレリスト100本」も収録。知的創造力を鍛えるための具体的な道筋が示されています。

▼こんな方におすすめ
・文章力を向上させたい方
・効率的な読書法・情報整理術を身につけたい方
・映画やドラマをより深く味わいたい方
・SNSやブログで発信力を高めたい方
・生成AI時代に「個性」ある文章を書きたい方
・知的生産性を高めたい研究者・学生
・デジタルツールを効果的に活用したい方
・日常を創造的な活動の場に変えたい方

▼本書の構成
第1章 情報と向き合う
メモを書き留める/情報をまとめる/日記をつける/アプローチを決める/文献資料を集める/研究環境を整える/文献管理ソフトを使う

第2章 読む技術
本を迎え入れる/本を配置する/読書の時間を「習慣化」する/深読――文章をじっくり味わう/超読――文章を客体化する

第3章 観る技術
映像鑑賞のススメ/観るための基礎体力づくり/どのコンテンツを観るべきか/視聴デバイスを使い分ける/「3回視聴法」で鑑賞する/「正解」から解放される

第4章 書く技術
執筆環境を見直す/執筆ツールを駆使する/執筆モードを複数化する/書き始める/書き終える/いつ書くべきか/どこで書いていくか

第5章 知的創造の生活
本を動かす/データを動かす/身体を動かす/遭遇体験/生成AIと考える/エスのグラファーになる/自分の世界を知り直す

●編集者からのコメント
梅棹忠夫『知的生産の技術』は、私にとって思い入れの深い一冊です。京大式カードやマニラフォルダーを試しながら、自分なりの知的生産の方法を模索していた時期もありました。ただ、この名著が刊行されたのは1969年。半世紀以上が経ち、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。方法論の核が不変である一方で、現代に寄り添った新しい知的生産のメソッドを示す本があれば―― そんな願いを長く抱いていました。

その折に出会ったのが、北村先生のnoteです。情報整理の手法、複数のソフトウェアやツールを自在に組み合わせた執筆術、ガジェットを活かした読書法。どれも実践的で、知的活動に悩む多くの方の課題を一気に照らし出してくれる内容でした。

「書きたいのに書けない」「読みたいのに読めない」「観ているつもりなのに、実はちゃんと観られていない」。そんな悩みを抱えたビジネスパーソンや学生、作家志望の方、そして研究者にとって、先生の発信には大きなヒントが詰まっていると確信した私は、執筆をお願いし、ご快諾いただき本作りが始まりました。

ここ数年、SNSや動画配信サービスが生活に深く入り込み、私たちの情報環境は劇的に変容しました。
文章が勝負のX(旧Twitter)では、語彙力や論理構成力など、投稿者の「知性」そのものを露わにします。一方、Instagramのように写真や動画で表現するプラットフォームでは、センス、言い換えれば「感性」がそのまま露呈します。どちらも手軽なメディアであるはずなのに、私たちの「知性」と「感性」は、確かに試される場でもあると感じています。下手な文章や写真はすぐに見抜かれ、投稿者の素地まで透けて見えてしまう。いまほど、個々人の知性・感性が問われる時代はなかったのではないでしょうか。

さらに、YouTubeや各種サブスクで映画・ドラマ・アニメを日常的に楽しめるようになり、「観ること」が私たちの生活を形づくる大きな要素となりました。同じ作品を観ていても、受け取る情報も感動の深さも、人によってまるで違う――。

だからこそ、映画・映像研究の第一人者である北村先生に、定番の「読む技術」や「書く技術」に加えて、「観る技術」を体系的に語っていただきたいと考えました。

かつて必須とされた「読み書き算盤」は、いまや「観る・読む・書く」へと姿を変えています。現代を生きる私たちが身につけるべき三つの基礎技術。その磨き方が、この一冊に凝縮されています。知性と感性の双方を鍛え、日々のインプットとアウトプットを豊かにしたいと願うすべての方に、ぜひ手に取っていただきたいと思います。

●著者紹介
北村匡平(きたむら・きょうへい)
映画研究者/批評家・随筆家。東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授。
1982年山口県生まれ。専門は映像文化論、社会学、メディア論。著書に『スター女優の文化社会学――戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社、2017年)、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩書房、2019年)、『24フレームの映画学――映像表現を解体する』(晃洋書房、2021年)、『アクター・ジェンダー・イメージズ――転覆の身振り』(青土社、2021年)、『椎名林檎論――乱調の音楽』(文藝春秋、2022年)、『遊びと利他』(集英社新書、2024年)、『家出してカルト映画が観られるようになった』(書肆侃侃房、2025年)など多数ある。現在、『webちくま』にて「藤井風論――救済の音楽」を連載中。

●書籍情報
『観る技術、読む技術、書く技術。』
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著者:北村匡平
定価:1,925円(本体1,750円+税)
体裁:四六判 / 224ページ
ISBN:9784295411604
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2025年12月5日

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