緊急発売『甲子 酒々井の諸事情』

プレスリリース発表元企業:株式会社飯沼本家

配信日時: 2025-11-27 10:00:00

22年間で初めての醸造ミスから、今回だけしか味わえない特別な酒が生まれました。



株式会社飯沼本家(本社:千葉県印旛郡、社長:飯沼 一喜)は、令和7年12月中旬より「甲子 酒々井の諸事情」を発売いたします。
この商品は醸造ミスが起きてしまったもろみを杜氏が試行錯誤の上生まれ変わらせることで生まれた、今回だけの緊急発売商品です。商品発売までの経緯や詳細は下記の通りです。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/38200/table/12_1_9ff84668fe176bb988b3bad588c4a0ee.jpg?v=202511271217 ]
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商品画像(表)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38200/12/38200-12-417100fb5a1b73e2eafc2ccfaf54bb42-1148x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
商品画像(裏)



【1年に1日だけの限定酒「酒々井の夜明け」 初めての醸造ミス】
 搾ってから24時間以内に瓶詰め・出荷される「酒々井の夜明け」。
1年に1日だけの限定酒として毎年多くのお客様にご注文をいただき、1日で3万本以上を出荷する、弊社の年間で1番の売上を誇る商品です。発売日が事前に決まっている商品のため、上槽の日にちを発売日に合わせるという蔵人にとっては特に神経を使うお酒でもあります。
 2025年は発売日11月7日(金)に合わせて、仕込み作業を進めていた中トラブルが起きてしまいました。隣の普通酒を仕込んでいるタンクに投入するはずだった「精米歩合70%の四段用の蒸米」と「醸造アルコール」を、酒々井の夜明けのもろみタンクに誤って投入してしまったのです。酒々井の夜明け発売開始から10年目、この当日出荷の企画商品が始まってからは22年目に初めて起きた大きなトラブルでした。
 「酒々井の夜明け」になる“もろみ”タンク2本が、1本のみとなり、予定本数を大きく減らすこととなりました。受注締切日の10日前に予約受注を急遽ストップしなければならなくなり、酒販店様やお客様へ大変なご迷惑をかけてしまいました。

 ミスが起きてしまった当日、連絡を受けた杜氏は眠れない夜を過ごしました。
純米大吟醸として仕込んでいたお酒が、ミスの時点で『普通酒』となってしまったこと。また濃度の高いアルコールを投入することで、酵母が死滅し発酵が止まってしまう恐れがありました。一時は日本酒にならないかもという心配がありました。
まずは残った酵母の力をなんとか活かして発酵を見守ることとなりました。

【最悪の状態を回避、上槽までの経過 (杜氏コメント)】
 日々のもろみの状態を見ながら追水を打ち、アルコールを抑え酵母にストレスを与えないよう管理した結果、最悪の事態を回避、23日目でアルコール分15%の時点で上槽をすることができました。
 初期に酵母が十分には増えていなかったために酸度が低く、またグルコースが食い切れずに残り、酸が少ないただ甘いだけでハリの無い味わいとなってしまいました。そこでもろみ 末期に白麹を造って麹四段を打ち、酸味を足すことで香味を調整しました。普通酒となってしまいましたが、商品として自信を持ってお出しできるレベルのお酒までもっていくことができました。
できあがったお酒の味わいは、アルコールを添加したのにもかかわらず、もろみ期間中に 共に熟して角が取れたのか、特有の醸造アルコール感をあまり感じなかったのには驚きました。甘めの酒ではありますが白麹由来のクエン酸がアクセントになっていて、とても面白い酒に仕上がったと思います。
 今回の出来事は、私たちが酒造りという繊細な作業に携わっているということを改めて感じ、蔵人ひとりひとりが初心にかえる年となりました。
 弊社にとっては最大クラスの大きな仕込み量です。どうか皆様のお力添えを賜り、この「酒々井の諸事情」を販売していただきたく、心よりお願い申し上げます。

【発売までにいただいたお客様からの温かい言葉】
 酒々井の夜明け受注ストップにより、ご迷惑やご心配をおかけしたのにもかかわらず、多くのお客様からはこの“酒々井の諸事情”の発売を「楽しみにしているよ」と温かい言葉をたくさんいただきました。とてもありがたく、心より感謝申し上げます。
 ぜひ多くの皆様方にご支援をいただき、ミスから生まれた今回限りの特別な商品を味わっていただけますと幸いです。

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