無垢で儚い。かつて持っていた「青の時期」を描く。鳥本采花個展「Bluer Than Anything Else」10月10日よりMEDEL GALLERY SHUにて開催
配信日時: 2025-09-14 17:00:00
画像 : https://newscast.jp/attachments/4VAHotWZUgHsi1Hw3NyU.jpg
OVERVIEW
MEDEL GALLERY SHUでは、10月10日より22日まで、鳥本采花の個展「Bluer Than Anything Else」を開催いたします。
鳥本が描くのは、印象的な瞳をもつ、デフォルメされた架空の少年少女たちの肖像画です。
動物の瞳や草花の形を引用して構成されたその瞳は、人間とは異なる要素が顔の中に組み込まれることで、ユニークなキャラクター像を生み出しています。一方で、そのデフォルメは幼さを、自然のモチーフの引用は透明感を感じさせる表情を際立たせ、少年少女をより純粋で無垢な存在にみせています。
そこに描かれている「無垢さ」は、実在の子どもを表しているというよりも、幼少期に感じていた制限のない思考や分断のない世界観、複雑さを知らなかった頃の感覚を象徴するものとして機能しています。
さらに、鳥本はルネサンス初期のテンペラ画に影響を受けており、作品のタッチには宗教画を思わせる気配もまとっており、これらの要素は、「正義」や「正しさ」といった価値観が明確に存在していたかのように思える時代へのノスタルジーを感じさせ、現代の価値が複雑に絡み合う状況との対比を示しているようにも見えます。
今回のタイトルは「Bluer Than Anything Else」。
Blue(青)は静けさや悲しさを表す一方で、透明さや無垢さも象徴します。鳥本の描く子どもたちは、無防備な存在の象徴として、博愛や慈悲といった「無防備なはかなさ」を提示しているようにも映ります。
のびのびとした筆致で画面いっぱいに描かれた登場人物との距離感や、独特の色調による世界観も、ぜひご注目ください。
皆様のご高覧をお待ちしております。
人間の色覚は年齢とともに変化します。年齢を重ねるにつれて、水晶体という目のレンズの役割をしている部分が黄色く変色していきます。それに伴い、色が持つ本来の鮮やかさを感じ取れなくなっていくことがあります。
幼少期の頃見ていた晴天と今の晴天の青とでは、少なからず見え方が違うということです。あの頃見ていた空の青が、本来の青色なのかもしれません。私は、その青が見えていた頃の時期を描いています。
― 鳥本采花
鳥本采花 | Ayaka Torimoto
画像 : https://newscast.jp/attachments/CwLpzrDEn1tJqQH7n56Q.jpg
幼少の頃から人の形をしたキャラクターを描くのが好きでした。可愛い服や小物、美味しいもの、豊かな髪の毛、長くカールしたまつ毛など、自身の理想をキャラクターに託していました。現在も絵を描く行為はその延長線なのだと考えています。「理想を叶えたい」という幼少の頃の記憶と、「こうであって欲しかった」という今の思いの境界を曖昧にして、未だに同じ媒体を使って描き続けているのだと思います。
【経歴】
1994 岐阜生まれ
2021 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻 卒業
2023 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域 修了
【個展】
2025
《My Beloved》(Alpha Contemporary、東京)
2024
《Empty, and Flower》(YEBISU ART LABO、愛知)
《風は吹いている The Wind is Blowing》(MEDEL GALLERY SHU、東京)
2023
《Good Night and Sweet Dreams.》(名古屋栄三越 ARTE CASA、愛知)
【主なグループ展】
2025
「artkake new wave」(松坂屋名古屋店8階ART HUB NAGOYA artkakeスペース、愛知)
「Face-表情から読み解く‐」(Gallery Dalston、東京)
「flat」(Gallery Valeur、愛知)
「余白のアートフェア / MARGINAL ART FAIR 福島広野2025」(福島双葉郡広野)
「愛しきものたち展」(豊田画廊、愛知)
2024
”HELLO”(MEDEL GALLERY SHU NISEKO、北海道)
「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」(福岡国際センター、福岡)
「OVERTURE」(名古屋栄三越美術サロン、愛知)
「D-Art, ART」(MEDEL GALLERY SHU、札幌大丸)
2023
「OVERTURE」(名古屋栄三越美術サロン、愛知)
「Dalston group exhibition -part5-」(Gallery Dalston、東京)
「ドローイングからの伝言」(Gallery Valeur、愛知)
「GEISAI#22」(東京ビッグサイト、東京)
〈Step Into Summer Like〉(Galerie Zberro、パリ )
「see some scenes」(GALLERY IRO、東京)
「ARTS STUDENTS STARS」(+ART GALLERY、東京 )
2022
「ながくてアートフェスティバル」(長久手公益施設、愛知)
【受賞歴】2022「ART OLYMPIA 2022」学生賞
【助成金】2024「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ ポートフォリオ助成」
MEDEL GALLERY SHU
MEDEL GALLERY SHU
https://medelgalleryshu.com/
東京都渋谷区神宮前4-28-18
カトル・バン原宿B1
info@medelgalleryshu.com
13:00〜19:00(最終日は17時まで)
木曜休廊
MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。
画像 : https://newscast.jp/attachments/pChPrDh4JNv5QVnt37tf.jpg
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プレスリリース提供元:@Press
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