サーモフィッシャーサイエンティフィック、当社初となるCO2冷媒システムを搭載した大容量 高速遠心分離機を日本市場で販売開始
配信日時: 2025-07-01 10:00:00



サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田博夫)は、性能やサンプルの安全性を損なうことなく、環境へのより持続可能なソリューションを提供するフロア型遠心分離機の新モデルであるThermo Scientific(TM) Cryofuge(TM)、Thermo Scientific(TM) BIOSおよびThermo Scientific(TM) LYNX(TM)遠心分離機を、2025年7月1日に日本市場で販売開始したことを発表します。欧州連合(EU)および米国環境保護庁は、冷媒としてのフッ素系温室効果ガス(Fガス)の使用を廃止する新規制を制定しており、遠心分離機メーカーは新しく発表された廃止期限を遵守する必要があります。
これらのフロア型遠心分離機は、サーモフィッシャーが初めて自然冷媒冷却システムを搭載したモデルで、EUおよび米国の規制当局によるFガス規制に対応しています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/440617/LL_img_440617_1.jpg
Thermo Scientific(TM) Cryofuge(TM)遠心分離機
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/440617/LL_img_440617_2.jpg
Thermo Scientific(TM) BIOS遠心分離機
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/440617/LL_img_440617_3.jpg
Thermo Scientific(TM) LYNX(TM)遠心分離機
Cryofuge遠心分離機、BIOS遠心分離機およびLYNX遠心分離機は、新しいThermo Scientific(TM) GreenCool(TM) Technologyを搭載しています。GreenCool Technologyは、自然冷媒である二酸化炭素(CO2)を用いた次世代自然冷媒冷却システムです。地球温暖化係数(GWP)*1 が1であるCO2を冷媒に用いることで、当社従来製品と比較してGWPが1,397分の1と、大幅な低減を実現しています。これらの製品は100%再生可能エネルギーを利用し、ゼロウェイスト*2 の認証を受けた、ドイツのオステローデ・アム・ハルツにあるサーモフィッシャーの工場で製造されています。
持続可能性の向上に加えて、新モデルの遠心分離機は軽量化と騒音の低減を実現し、実験室の環境改善に寄与します。これらの特徴と技術は、フロア型遠心分離機の市場をリードするものです。性能、ユーザーとサンプルの保護、直感的な操作、優れた信頼性に重点を置き、血液バンキング、バイオプロセシングをはじめ幅広い研究用途において精密かつ効率的な結果を提供します。
■サーモフィッシャーサイエンティフィック Growth, Protection and Separation担当Vice President兼General Manager Thomas Doerdelmannのコメント
「持続可能性は、お客さまがより環境に配慮した科学を追求する上で最優先事項となっています。サーモフィッシャーは、超高速および大容量遠心分離機のリーダーとして、設計、製造、運用の全てにおいて持続可能性を中心に据えた初の遠心分離機を提供できることを嬉しく思います。これらの新製品は、お客さまから評価いただいてきた、我々の製品の高い品質と信頼性を継承しています」
■血液バンキングと処理をサポート
Cryofuge 8血液バンク遠心分離機およびCryofuge 16血液バンク遠心分離機は、より持続可能な設計により、血液処理センターに強力なサンプルの安全性と性能を提供します。人間工学に基づいた設計の向上や、追跡可能な操作の簡単なセットアップなど、ユーザーフレンドリーな機能により、効率的な血液処理に関する国際規格への確実な準拠を支援します。革新的な冷却システムに加え、当社従来製品と比較してエネルギー消費を14%削減*3 しています。
■高スループットなバイオプロセシングを実現
BIOS A遠心分離機およびBIOS 16遠心分離機は、高スループットアプリケーション(大容量のサンプル処理)を行うバイオプロセシング施設や研究室に、強力な性能と持続可能性の向上を提供します。これらの遠心分離機は、大容量のサンプルを扱う作業を簡素化し、当社従来製品と比較して最大15%のエネルギー消費の削減*4 を実現します。
■複雑で進化する研究を支える
LYNX 4000超高速遠心機およびLYNX 6000超高速遠心機は、さまざまな研究およびバイオプロセシングラボにおける信頼性、一貫した結果、最大稼働時間を実現するように設計されています。GreenCool Technologyにより、安定して低温を維持し、温度に敏感なサンプルの品質を確保します。また、遠心機庫内の温度を4℃に保ったままでの高速回転を実現し、より効率的な分離性能を提供します。共同研究施設に最適で、複数のユーザーや高スループットのサンプル処理をサポートし、当社従来製品と比べ最大13%のエネルギー消費を削減*5 します。
これらの新型遠心機は、サーモフィッシャーサイエンティフィックがこれまで提供していたThermo Scientific(TM) Sorvall遠心分離機シリーズに代わる製品です。
製品の詳細については、
https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/lab-equipment/lab-centrifuges/greencool.html
をご覧ください。
*1 地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential):二酸化炭素(CO2)の温室効果を1としたときの、他の温室効果ガス(GHG)の持つ温暖化への影響力の大きさを数値化したもの。
*2 ここで言うゼロウェイストとは、埋め立て処分、焼却、または廃棄物発電に出される非有害廃棄物が10%未満であることを指す。
*3*4*5 最大速度で1時間稼働させた際のエネルギー使用量を想定し、当社従来モデル(Sorvall遠心分離機シリーズ)と比較した場合。
* 本プレスリリースで言及された製品の用途は多岐にわたるため、具体的な使用用途については、製品ラベルをご参照ください。
■サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、科学サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーであり、収益は400億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客さまに製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客さまを支援します。
当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。
URL: https://www.thermofisher.com
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プレスリリース提供元:@Press
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