シンガポール航空グループ、ネステ社およびワールドエナジー社と提携し、脱炭素化の取り組みを推進
配信日時: 2025-05-15 15:30:29
シンガポール航空グループは、ネステ社およびワールドエナジー社と、それぞれ持続可能な航空燃料(SAF)[1]およびSAF証書[2]を取得する契約を締結しました。これにより、脱炭素化の取り組みを推進するとともに、再生可能燃料分野における供給経路、基準、認証システムに関する貴重な知見をさらに深めることができます。
まず、シンガポール航空グループは、再生可能燃料メーカーであるネステ社から、国際航空のカーボンオフセットおよび削減スキーム(CORSIA)[3]において認証を受けた ニートSAF を 1,000 トン購入しました。購入したSAFはネステ社のシンガポール国内工場で製造、現地混合の後、チャンギ国際空港で搭載されました。これは、2024年5月に当グループがシンガポールの製油所からニートSAFを購入して以来2回目の事例であり、シンガポールのSAFエコシステムの開発とサプライチェーンのレジリエンス強化に貢献しています。
さらに、シンガポール航空グループは、米国を拠点とするSAFメーカーであるワールドエナジー社から、ブックアンドクレーム方式の流通管理モデル[4]を利用して、CORSIA適格SAFを約2,000トン、排出削減量として購入しました。これにより、当グループは、燃料の物理的な輸送を行うことなく、関連する排出削減量を計上することができます。
いずれの契約も 2025 年第 1 四半期に完了し、これらの取引により 9,500 トン以上の二酸化炭素排出量の削減が見込まれています。
シンガポール航空は、アジア太平洋地域における SAF の需要拡大を目的とした取り組みである「Green Fuel Forward」キャンペーンにも参加しています。世界経済フォーラムとシンガポールのGenZeroが立ち上げたこのキャンペーンは、SAFの認知度と理解を深めるとともに、その利用を積極的に促進し、地域企業と航空会社間の戦略的パートナーシップの促進を目的としています。
シンガポール航空のチーフサステナビリティオフィサー リー・ウェン・フェンは次のように述べています。
「これらの契約は、シンガポール航空グループのSAF利用拡大という包括的な戦略における重要な一歩となります。さまざまなサプライヤーと協力し、多様な調達モデルや認証プロセスを模索することで、SAFに関する重要な知見を得ることができ、より持続可能な航空エコシステムへの道筋をより深く理解することができます。シンガポール航空グループは、航空業界の長期的な脱炭素化目標達成を支援するソリューションの検証と導入を、世界中のパートナーと協力して継続して進めてまいります。この取り組みにより、SAF の需要を検証し、この分野における技術的専門知識を深め、2030 年までに SAF の使用率 5% という中期目標、および 2050 年までに炭素排出量実質ゼロという長期目標の達成に向けた体制を強化してまいります」
シンガポール航空について
シンガポール航空グループは、マラヤンエアウェイズ・リミテッドを前身に1947年に設立しました。その後、マレーシアエアウェイズ・リミテッド、さらにマレーシア・シンガポール航空(MSA)に社名を変更。1972年には、MSAがシンガポール航空とマレーシア航空に分離しました。当初は保有機10機で18か国22都市に運航をしていましたが、現在は世界的なインターナショナルエアライングループに成長しました。シンガポール航空は、そのブランドの果たすべき役割として3つの柱である「Service Excellence」、「Product Leadership」、「Network Connectivity」の向上に継続的に取り組んでいます。シンガポール航空は世界で最も多くの賞を受賞している航空会社です。詳細はシンガポール航空公式ホームページ(singaporeair.com)をご覧ください。
[1] SAFは、再生可能資源または廃棄物由来の原料から製造される従来のジェット燃料の低炭素代替燃料です。燃料のライフサイクルベースで温室効果ガス排出量を最大80%削減可能です。従来のジェット燃料と混合することで、既存の航空機エンジンや給油インフラとシームレスに併用可能できます。
[2] SAF 証書は、SAF の使用によって達成された排出削減量を証明するものです。燃料供給業者は、これらの証書を登録し、航空会社に譲渡します。航空会社は、これらの証書を転売したり、企業購入者に販売したりすることができます。これにより、航空会社は燃料を直接使用することなく排出削減に貢献できると同時に、SAF 市場の普及を促進することができます。
[3] 国際民間航空機関(ICAO)によって設立されたCORSIAは、国際航空の気候影響に対処するための初めてのグローバルなマーケットベースの制度です。CORSIAは、認証を受けたSAFをCORSIA適格燃料として認定しており、航空会社は同制度の下でカーボンオフセット義務を軽減する目的でこの燃料を使用することができます。
[4] ブックアンドクレーム方式の流通管理モデルは、製品の環境特性と物理的な使用を分離する仕組みです。これにより、航空会社はSAFを物理的に使用することなく、排出量削減の価値の購入・申告が可能です。この仕組みは、地理的な制約に左右されずにSAFの普及を促進し、業界の持続可能性への取り組みを支援します。
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