日本のエネルギー安全保障と信頼性は、エネルギー移行の加速にかかっている

プレスリリース発表元企業:GridBeyond

配信日時: 2023-03-22 11:50:00

GridBeyond報告書

2050年までにネットゼロを達成するためには、再生可能エネルギーの供給拡大のペースを速める必要があり、それにはグリッドに柔軟性を与える技術の強化による下支えが不可欠です。

現在のエネルギー危機は当面の間収束の見通しが立っていません。ガスや電気料金の値上げの影響は世界中の多くの地域に及び、急激な価格高騰から国民を守るべき政府にとっては喫緊の課題となっています。しかし、GridBeyondの最新調査「世界のエネルギー動向2023: 危機・不測の事態・気候変動」によると、各国政府がネットゼロへの移行を目指す中で、エネルギー市場の根本的な設計を見直すきっかけにもなるはずです。

GridBeyondの本年度主要報告書では、エネルギーセクターの脆弱性と強みに注目し、もっと耐性があり柔軟なグリッドと、化石燃料に依存しないより強力なエネルギー市場のために、再生可能エネルギーとエネルギー貯蔵、バッテリー、EVなどの技術が不可欠であることを明らかにしています。

過去12ヶ月間に世界中で見られたエネルギー価格の高騰と変動は、エネルギーの安定供給と値ごろ感のバランスが重要であることを示唆した一方で、持続可能性にはあまり注意が向けられていませんでした。

再生可能エネルギーはクリーンエネルギー移行において重要な役割を果たします。太陽光発電所や風力発電所の新設コストが上昇し、10年来のコスト低減傾向が逆転したものの、天然ガス、石油、石炭の価格はそれよりはるかに速いスピードで高騰し、再生可能エネルギーの競争力はさらに高まっています。しかし、2050年までにネットゼロを達成するためには、再生可能エネルギーの供給拡大のペースを速める必要があり、それにはグリッドに柔軟性を与える技術の強化による下支えが不可欠となります。

GridBeyond の CEO である Michael Phelan は次のようにコメントしています。
「ウクライナでの出来事で浮き彫りとなったエネルギー安全保障の重要性という課題は、世界が深くかつ迅速に脱炭素化を達成する必要性と隣り合わせにあります。エネルギー市場の変動と安全保障上の制約は、クリーンエネルギーへの投資を拡大し、産業界と最終消費者の消費を再構築することによって、エネルギー転換を加速促進させる機会となるでしょう。」
「危機に際しては政府の動向が注目され、ロシアからのエネルギー輸入依存脱却のための緊急措置と並行して、多くの国は石油とガスの供給を増加または多様化するための長期的な措置を取っており、またその多くは、エネルギー市場の構造変化を加速させようとしています。つまり、私たちは、よりクリーンで安全なエネルギーの未来に向けた歴史的な転換点にさしかかっているのです。しかし、時は刻々と過ぎていっていることを忘れてはいけません。向こう10年間は、すべての消費者に手の届く価格で供給されることを保証するネットゼロの未来を作るために立ち上がり、役割を果たすチャンスなのです。どのようにしてこれを達成するのか、まだ多くの不確実性がありますが、すべての国、セクター、社会のリーダーたちの協力が必要であることは明らかです 。」

Global Energy Trends 2023 - Crisis, Contingencies and Climate change
GridBeyondホワイトペーパーは、こちらからダウンロードできます。
https://gridbeyond.com/lp/ホワイトペーパー2023/

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