当社提携先のファイザー社が経口GLP-1受容体作動薬であるPF-07081532の2型糖尿病および肥満症を対象とした第II相臨床試験を開始

プレスリリース発表元企業:そーせいグループ株式会社

配信日時: 2022-12-21 08:10:00

G タンパク質共役受容体(以下「GPCR」)に対する構造ベース創薬(SBDD)および開発の世界的リーダーである当社グループは、Pfizer Inc.(以下「ファイザー社」)から、ファイザー社の新薬開発候補品であるPF-07081532の第II相臨床試験において最初の被験者への投与が行われたことが通知されましたので、お知らせいたします。このマイルストンの達成により、当社グループはファイザー社から10百万米ドル(1,374百万円*)を受領することになります。本マイルストンは全額、2022年12月期第4四半期の売上となる見込みです。

PF-07081532は、2型糖尿病および肥満症の治療薬として開発中で、1日1回の経口投与を可能とする次世代の低分子GLP-1受容体作動薬です。PF-07081532は、ファイザー社が当社グループ独自のStaR(R)(安定化受容体)技術を利用し、複数のターゲットを対象とした研究開発提携においてファイザー社の研究者が見出したものです。ファイザー社が実施したPF-07081532の第I相臨床試験は、成功裏に完了しています。

PF-07081532は、当社グループとの複数のターゲットを対象とした研究開発提携においてファイザー社が選定した3品目の新薬開発候補品のうちの1つであり、現在、以下に示す他の2品目についても、第I相臨床試験が進行中です:

PF-07054894(炎症性腸疾患におけるCCR6受容体拮抗薬)
PF-07258669(拒食症におけるMC4受容体拮抗薬)


当社グループ英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは次のように述べています。「GLP-1 は、2型糖尿病および肥満症の治療における重要かつ有効なターゲットです。PF-07081532および他に選定されている新薬開発候補品の開発において有望な進展が見られたことは、当社グループのプラットフォームの力と、提携先製薬企業との協業を成功に導く能力を示すものであり、当社の最先端技術とファイザー社の創薬、初期開発および臨床開発の専門知識を組み合わせることで、大きな治療効果が期待できる新薬開発候補品を創出し進捗させることができました。当社グループは、アンメットニーズの高い疾患に対する新薬を提供するため、ファイザー社との提携を引き続き成功に導きたいと考えています。」

*1米ドル=137.35円

ファイザー社との提携について

2015年11月、当社グループは、ファイザー社との間で、複数の疾患領域におけるGPCRターゲットに対する新規医薬品の研究開発に関する提携を締結しました。これらのターゲットの多くは、治療対象となる可能性のあるさまざまな疾患の重要な作用部位として、臨床あるいは生物学的に役割が明確になっているものの、内在する技術的課題から、従来の創薬アプローチでは候補薬の創出が困難でした。

これらの課題に対応するために、当社グループとファイザー社の研究者が緊密に協働し、それぞれの専門性を補完的に活用することで、ファイザー社が選定したGPCRに対する構造ベース創薬(SBDD)および開発が可能になりました。ファイザー社は本提携から生み出された各ターゲットに対する全ての治療薬(低分子化合物および生物学的製剤)に関して開発・製造販売を担い、グローバルでの独占的開発・製造販売権を保有します。

当社グループは、これまでに特定のプログラムに関する複数の安定化された受容体(StaR(R)タンパク質)、X線構造情報、および生物物理学的データを提供しています。これらの成果により、新規低分子候補物質の創製および開発が進められ、そのうち3品目の臨床試験が実施されています。当社グループは、本提携における進展によりファイザー社より複数の重要なマイルストンを受領しており、定められた条件が満たされれば、追加の支払いを受領し、さらにロイヤリティを受け取れる契約となっています。

以上


Sosei Heptaresについて

当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR(R)技術ならびに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索および初期開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。

これまでアッヴィ社、アストラゼネカ社、バイオヘイブン社、ジェネンテック社(ロシュ・グループ)、GSK社、Kallyope社、イーライリリー社、ニューロクライン社、ノバルティス社、ファイザー社、武田薬品工業株式会社、Verily社などの大手グローバル製薬企業および新興バイオ医薬品企業と提携しています。当社グループは、東京に本社を置き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。

「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR(R)は、当社グループの商標または登録商標です。


詳しくは、ホームページhttps://soseiheptares.com/をご覧ください。

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