氷が弱化した北極の海における安全な航行と環境への影響は 3月17日開催トークイベントで、金野祥久教授が解説

プレスリリース発表元企業:学校法人 工学院大学 広報課

配信日時: 2022-03-10 17:45:00

流氷をかき分けて進む船

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の金野祥久教授(工学部機械工学科)は、北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究を進めています。3月17日に行われるトークイベント「極域実践コミュニティ第3回トークイベント みんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者」では、温暖化が北極の未来に与える影響について紹介します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/301426/LL_img_301426_1.jpg
流氷をかき分けて進む船

地球温暖化により北極海の氷勢力が弱化し、北極航路(北極海航路、北西航路)の利用は今後増加することが見込まれています。耐氷レベルの低い船舶や大型船舶の通航が増加する一方で、波が流氷域により深く侵入し干渉しやすくなること、極点付近の多年氷や氷河由来の硬い氷が航路に流出する可能性などが懸念されています。北極海の保全と持続可能な利用のためには、航路上海氷情報の提供、学術的知見に基づく船舶の性能評価などがこれまで以上に重要です。
金野教授は、流体工学と船舶海洋工学を専門とし、物理ベースモデリングを氷海船舶の性能解析に応用。氷のかけらが密集する状態で航行する商船のシミュレーションなどを行っています。北極域研究のナショナルフラッグシッププロジェクトである北極域研究加速プロジェクト(ArCS II: Arctic Challenge for Sustainability II)では、11ある研究課題の一つ「北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究」で代表者を務めています。3月17日のトークイベントでは、北極航路の研究者から見た北極の未来について語ります。


■金野教授登壇イベント詳細
イベントタイトル: 北極域実践コミュニティ第3回トークイベント
みんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者
日時 : 3月17日(木) 15:00~17:00
開催方式 : Zoomウェビナーによるオンライン配信
対象 : 地球環境問題、北極域の自然・政治経済・
文化等に関心のある方ならどなたでも
参加費 : 無料
内容 : 第1部「北極研究者×北極研究者による対談」
第2部「オンラインの皆様を交えてのQ&A」
主催 : ArCS II 国際政治課題 北極域実践コミュニティ事務局
(北海道大学 北極域研究センター内)
申込サイト : https://tdcop.arc.hokudai.ac.jp/event_03/


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