第31回中国文化之日「Chinese Shadow Puppets 陝西皮影の世界」2021年9月17日(金)~11月7日(日)に開催

プレスリリース発表元企業:公益財団法人日中友好会館

配信日時: 2021-09-01 11:30:00

穆桂英、元帥となる/汪天喜 作

始皇帝巡行図/汪天喜 作

白衣生

公益財団法人日中友好会館(所在地:東京都文京区 理事長:佐藤重和)は、第31回中国文化之日「Chinese Shadow Puppets 陝西皮影の世界」を2021年9月17日(金)~11月7日(日)に開催いたします。中国で古くから親しまれてきた影絵芝居「皮影戯(ピーインシー)」とそれに使用する影絵人形「皮影(ピーイン)」の展示や、皮影戯公演、皮影制作実演などのイベントも開催予定です。


《展示構成》
~第1章 皮影(ピーイン)って何?~
中国で古くから庶民の娯楽として親しまれてきた影絵芝居「皮影戯(ピーインシー)」。皮影戯には、牛やロバの皮をなめし、その上に彫刻や彩色を施した影絵人形「皮影(ピーイン)」を用います。繊細な切り込みが特徴の皮影は、皮影戯の道具という枠を超え、芸術作品として一見の価値があります。
本章では、陝西省の皮影にフォーカスし、その精緻で色鮮やかな皮影の製作工程をご紹介します。


~第2章 様々な皮影(ピーイン)たち~
「皮影(ピーイン)」には、人物や動物、妖怪や伝説上のいきもの、植物、家具、建物、情景など、様々な種類があります。
人物の皮影は、主に頭(かしら)と胴体の2パーツから構成されます。キャラクターを確定させるうえで鍵となる頭は、性別、身分、性格等の違いで「生(せい)、旦(たん)、浄(じょう)、丑(ちゅう)」の4つに分類され、頭と胴体の組み合わせによって、無数の役柄を演じ分けることができます。
本章では、頭80点をはじめ、皮影戯を彩る個性豊かなキャラクターから脇役まで、様々な皮影たちをご紹介します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/272856/LL_img_272856_3.jpg
白衣生

~第3章 皮影戯(ピーインシー)を楽しむ~
「皮影戯(ピーインシー)」とは、文学、戯曲、音楽などの要素を融合させた影絵芝居で、“映画の先駆け”ともいわれます。皮影戯の演目は、歴史、伝説、愛、人情など、ジャンルはさまざまです。本章では、有名な演目の名場面を中心に、陝西皮影の特徴的な作品をご紹介します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/272856/LL_img_272856_1.jpg
穆桂英、元帥となる/汪天喜 作

第3章と第4章のあいだには、皮影戯の体験コーナーとミニシアターをご用意しました。皮影戯では、皮影をスクリーンの裏側から押し当て、色鮮やかな皮影の陰影を映し出します。皮影がどのように動き、皮影“戯”となるのか。体験と映像を通じて、皮影戯の美しく幻想的な世界をおたのしみ下さい。
ミニシアターでは、本展のために撮り下ろした皮影戯を上映します。なんと、チャン・イーモウ監督の映画『活きる』で、皮影戯のシーン撮影に協力した劉華氏らが出演するスペシャルバージョンです。
まるで命を吹き込まれたかのように軽快に動く愛らしい皮影たちは必見!


~第4章 匠が生み出す皮影(ピーイン)の名作~
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/272856/LL_img_272856_2.jpg
始皇帝巡行図/汪天喜 作

本章では陝西省を代表する皮影作家・汪天喜と趙百平による名作をご覧いただきます。皮影戯の道具という枠を超えた、匠ならではの精緻な彫刻、圧巻のスケールをご堪能下さい。

<汪天喜(Wang TianXi)>
1959年、陜西省華県生まれ。陝西省工芸美術大師。
伝統芸術を継承しつつも革新を続け、その技術の高さから陝西皮影を牽引する第一人者。壮大な作品の中に宿る、繊細で優雅な彫刻に定評がある。

<趙百平(Zhao BaiPing)>
1963年、陜西省生まれ。陝西省工芸美術大師。皮影彫刻芸術の巨匠・李占文(LiZhanWen)が持つ技術や精神の全てを受け継いだ、最後の愛弟子。本展出品の「黄河陣」は、代表作のひとつ。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/272856/LL_img_272856_4.jpg
黄河陣/趙百平 作

~ 関連イベント ~
1. 皮影戯公演
在日の皮影作家であり、自らも皮影劇団を主宰する柴廣義(チャイグァンイ)が、本格的な皮影戯をお届けします。演目は、小説『西遊記』から本場中国でも人気のストーリー「孫悟空三打白骨精」と、古典寓話「鶴と亀」です。公演は全て日本語で行います。
(1) 9/25(土)11:00-12:00
(2) 9/25(土)14:00-15:00
(3) 10/2(土)11:00-12:00
(4) 10/2(土)14:00-15:00
座席:各回50席/参加無料/事前申込制
出演:柴廣義、廣藝中國皮影藝術工作室
会場:日中友好会館大ホール

2. 皮影制作実演
数少ない在日の皮影作家・柴廣義(チャイグァンイ)による皮影制作の様子をご覧ください。
(1) 9/25(土)10:00-10:30
(2) 9/25(土)13:00-13:30
(3) 10/2(土)10:00-10:30
(4) 10/2(土)13:00-13:30
参加無料/申込不要
会場:美術館内

3. 揚琴演奏会
揚琴は、金属の弦を竹製のバチで弾いて演奏する中国の民族楽器です。秋が深まるこの季節に、優雅で華やかなひとときをお楽しみ下さい。
(1) 10/16(土)11:00-11:40
(2) 10/16(土)14:00-14:40
(3) 10/22(金)18:30-19:10
座席:各回30席/参加無料/事前申込制
出演:郭敏(グォミン)
会場:美術館内

4. 陝西グルメを食す!
難読漢字としても話題の「ビャンビャン麺」
かつて14の王朝が都を置いた陝西省は、グルメの宝庫!モチモチとした食感がたまらない「ビャンビャン麺」、ジューシーなお肉がクセになる中国式ハンバーガー「ロージャーモー」など、陝西省出身の料理人が腕を振るいます!美術館向かいのレストラン「馥(ふく)」にて、展覧会期中のみ。(11時~21時 不定休)


~ 開催概要 ~
主催 : 公益財団法人日中友好会館、陝西省文化観光局
協力 : 陝西省対外文化交流促進会、
公益財団法人現代人形劇センター
後援 : 中華人民共和国駐日本国大使館、渭南市文化観光局、
中国文化センター、公益社団法人日本中国友好協会、
日本国際貿易促進協会、一般財団法人日本中国文化交流協会、
日中友好議員連盟、一般財団法人日中経済協会、
一般社団法人日中協会
会場 : 日中友好会館美術館
(東京都文京区後楽1-5-3 後楽国際ビルディング1階)
会期 : 2021/9/17(金)~11/7(日)
開館時間 : 10時~17時(金曜日は20時まで開館)
※新型コロナウイルスの感染拡大状況により変更の可能性あり
休館日 : 月曜日
本展ウェブサイト: http://www.jcfc.or.jp/shaanxipiying2021/


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