TBMと武蔵塗料グループが連携し、バイオ塗料を活用したLIMEX、CirculeX製品の用途開発を推進

プレスリリース発表元企業:TBM

配信日時: 2021-06-21 10:00:00

環境配慮素材を使用した付加価値の高い製品を提供

株式会社 TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山崎敦義、以下 TBM)と武蔵塗料ホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:福井裕美子、以下武蔵塗料)は資本提携を結び、植物由来成分(カーボンニュートラル)由来のバイオ塗料を組み合わせたLIMEX(ライメックス)、CirculeX(サーキュレックス)製品の用途開発を共同しながら推進することをお知らせします。両社の協業を通じて、環境配慮素材を使用した付加価値の高い製品の提供に取り組んで参ります。



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■ 背景
世界において気候変動、資源枯渇、水資源の危機等の環境課題が急速に進行しており、国はもとより企業レベルでの対応が必至となっています。特に、エネルギー枯渇課題の一つとして懸念されている石油資源は、現在の社会生活において高い依存度であるにもかかわらず埋蔵量自体に限りがあり、資源枯渇の可能性を配慮した利用が求められています。さらに、適切に処理されなかったプラスチック製品の廃棄物が自然環境に与える影響も懸念されています。TBM は、2011 年の設立以降、炭酸カルシウムなどの無機物を主原料とする新素材「LIMEX」の開発・製造・販売を推進してきました。LIMEXは、資源保全やCO2 排出抑制による気候変動問題への貢献などが評価され、現在国内 6,000 社以上の企業や自治体で、プラスチックや紙の代替素材としてLIMEXを導入いただいています。また、世界中でニーズが高まる再生材料や循環型社会の実現に向けて、使用済みプラスチックやLIMEXを適切に再生利用するため、再生材料を50%以上含む素材「CirculeX」を昨年発表しました。発表以降、パートナー企業と共同で製品開発を行うなど、お客様の多様なニーズに応えてきました。
武蔵塗料は、1958年の創業以来、顧客の幅広いニーズにきめ細かく応える塗料を開発・提供しており、製品の用途は家電、通信機器、自動車、ゲーム機器など多岐にわたります。また、1997年から海外展開を積極的に進めており、現在、世界10カ国 (日本、韓国、中国、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、インド、ハンガリー、米国)、14拠点のネットワークを通じ、グローバルで同一品質の塗料を開発、生産が可能な体制を実現しています。多様な製品ラインを保有し、環境配慮型のバイオ(植物原料由来)塗料「ECO VITA UREX」 シリーズや水系塗料 「AQUACO」 シリーズなどは、多様な素材や幅広い用途に適用が可能です。

■ 連携内容
この度、上記の背景を踏まえて、TBMと塗料業界においてグローバルカンパニーの武蔵塗料は資本提携を結び、下記に掲げる事項について連携して取り組みます。プラスチック塗料に特化し、業界をリードしてきた武蔵塗料の経験や幅広いニーズに対して様々な特徴や特性を有する環境対応型塗料と TBM の素材のコラボレーションにより、環境配慮製品がもたらす新たな価値を創造していきます。

1. CO2排出を抑制、石油由来樹脂の使用量を削減し、植物由来成分を原料とするバイオ塗料を使用した付加価値の高いLIMEX製品の用途開発
本用途開発においては、LIMEXをシート状に成形したLIMEX Sheet(ライメックスシート)他、LIMEX Sheet製造時の端材を再利用し、射出成形用として最適化したLIMEX Pellet(ライメックスペレット)、またLIMEX Sheetの印刷物を回収し、アップサイクルしたペレットも使用する予定です。

2.植物由来成分を原料とするバイオ塗料を使用した付加価値の高いCirculeX製品の用途開発

3.上記、用途開発に基づくTBM、武蔵塗料の販売ネットワークを活用した製品提案
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■ LIMEX(ライメックス)とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。世界40ヶ国以上で特許を取得しており、COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。*LIMEXは無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)、JSA 規格の対象

<LIMEXの特徴>
・主原料となる石灰石は、資源輸入国である日本においても自給率100%、地球上に非常に豊富に存在する資源です。
・石灰石は一般的なプラスチック(PP)と比較して同体積の焼却時にCO2を約58%排出削減出来るため、プラスチック代替素材の主原料として石灰石を用いることで石油由来プラスチックの使用量を抑え(リデュース)、焼却時のCO2排出量を削減できます。
・ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。

■ CirculeX(サーキュレックス)とは
世界全体で高まる再生材料やプラスチック代替素材へのニーズに応えるために、使用済みプラスチックやLIMEX を適切に再生利用し、資源循環を促進する素材として立ち上げました。CirculeXは再生材料を50%以上含む素材です。外部パートナーと共同で製品開発を実施、持続可能な資源循環型社会の実現に向けて、自治体との包括連携協定を締結、廃プラスチックのマテリアルリサイクルを推進する実証実験を実施しております。*マテリアルリサイクルとは、使用済み製品や生産工程から出るごみなどを回収し、利用しやすいように処理して、新しい製品の材料もしくは原料として使うこと

■ バイオ塗料 ECO VITA UREX(エコヴィータウレックス)シリーズとは
ECO VITA UREXは、通常の溶剤系塗料と異なり、植物原料由来原料を使用することにより石油由来成分の使用を低減した環境保護型塗料製品です。2008年に世界で初めて欧州の携帯電話メーカーに採用されて以来、機能と性能両面での進化を続けています。従来、溶剤系塗料でしか表現できなかったソフトフィールをはじめ、ベースコートやUVコートとしての使用も可能で、顧客の幅広い要望と様々な素材への適用が可能になっています。

<ECO VITA UREXの特徴>
・同等の機能性能を持つ溶剤系塗料に対して、CO2の排出量を削減します。
・植物原料由来原料を使用することにより、溶剤系塗料に対して石油由来成分の使用を約30%低減します。
・従来のバイオ塗料では実現できなかったベースコートやUVコート、及びソフトフィールなど溶剤系塗料に匹敵する多様な機能を有します。

■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山崎 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :154億 2,993万円(資本準備金含む)/ 2021 年 4月時点
事業内容 :環境配慮型の素材および製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/

■ 武蔵塗料ホールディングス株式会社
代表取締役 :福井裕美子
本社 :〒171-0022 東京都豊島区南池袋 2-30-16 グリックビル
設立 :1958 年
資本金 :2,300万円 (授権資本9,200万円)
事業内容 :武蔵塗料グループは、世界中の塗料を扱う会社へ、グローバル力、開発力、対応力で 「塗る」ことへの問題解決を提案する
URL :http://www.musashipaint.com/

*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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