アーティストの抽象的思考と具体的実践は、コロナ禍で変わったのか ──田中功起著『リフレクティヴ・ノート(選集)』美術出版社より刊行

プレスリリース発表元企業:美術出版社

配信日時: 2021-03-10 14:22:35

日本を代表する美術家、田中功起の書籍が3月10日より順次発売



感染リスクを冒しても人々は集まるべきだろうか。集まるという行為は意味を成さなくなってしまうのだろうか。あるいは、集まることは、共に生きることは、何か別の意味を持ち始めているのだろうか。──田中功起(はじめにより)


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本書は、美術家・田中功起のコロナ禍でのインタビューや書き下ろしを含めた、近年国内外で展覧会カタログ、美術媒体、新聞などへ寄せた16のテキストを収録。
作品制作の真っ只中において、その過程を振り返りながら、文章を書くことで制作をアップデートしてきた田中が、コロナ禍において、自身の方法論を見つめ直す。ひとりで、そして同時に誰かと共に。アーティストがどのような思考過程を経て作品制作へと向かうのか、そのプロセスを集めた、永久保存版の1冊。

日英韓の3か国語表記。

【目次】
はじめに
コロナ禍でのインタビュー
アイデア・ノート: 距離と観客と感情について
移動と共同体についてのノート──ワークショップと撮影と展覧会の合間に(抜粋)
いかにして共に生きるか: プロダクション・ノート(抜粋)
ロサンゼルスからミャンマーへ
対談1: 毛利嘉孝×田中功起
意図の向こうへと導かれる: フー・ファンの思考にふれながら
提案としての 「関係性の歴史」
リフレクティヴ・ノート(《可傷的な歴史(ロードムービー)》について、抜粋)
件名: あいちから遠く離れて
2015年4月9日 身体的に思考すること
パフォーマンス以後のパフォーマティヴィティについて
配慮の分有、 脆弱さのネットワーク
2020年4月29日から6月10日 人生について考えると抽象が気になってくる
実現しなかったプロジェクトについての短いノート あとがきにかえて
あとがきのあと: ともにひとりで キム・へジュ(アート・ソンジェ・センター副館長)

*アート・ソンジェ・センターとの共同出版
本書は、2020年10~12月にアート・ソンジェ・センター(韓国、ソウル)にて開催された田中の個展「Vulnerable Histories (A Road Movie)」に際し刊行された。

【著者プロフィール】
田中功起 美術家。1975年栃木県生まれ。2000年、東京造形大学美術科絵画専攻卒業。05年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。09年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりロサンゼルスに留学。近年は、映像やインスタレーション、執筆などを通して、人と人との協働に焦点を当てた作品を制作。13年に行われたヴェネチア・ビエンナーレでは日本館代表作家として参加し、「abstract speaking - sharing uncertainty and collective acts(抽象的に話すこと─不確かなものの共有とコレクティブ・アクト)」展で特別表彰を受賞した。主な国際展にミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)、リヴァプール・ビエンナーレ(2016)など。主な著作に『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス、2016)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014)など。

【書誌情報】
『リフレクティヴ・ノート(選集)』
著者:田中功起 刊行:美術出版社
価格:2500円+税 仕様:A5版変形 459ページ
ISBN:978-4568202786
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