ホルムズ海峡に新たな脅威、小型ボートが吸着機雷でタンカー攻撃―米・イラン間では核協議めぐる外交模索続く

2026年10月31日 11:20

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記事提供元:International Business Times

ホルムズ海峡で、小型ボートが航行中のタンカーに接近して船体に吸着機雷(リムペットマイン)を取り付け、爆発させる攻撃が起きた。※写真は攻撃を受けたのとは無関係の船舶です。(Photo by Shaah Shahidh on Unsplash)

ホルムズ海峡で、小型ボートが航行中のタンカーに接近して船体に吸着機雷(リムペットマイン)を取り付け、爆発させる攻撃が起きた。※写真は攻撃を受けたのとは無関係の船舶です。(Photo by Shaah Shahidh on Unsplash)[写真拡大]

 ホルムズ海峡で、小型ボートが航行中のタンカーに接近して船体に吸着機雷(リムペットマイン)を取り付け、爆発させる攻撃が起きた。ロイター通信が30日報じた。2月に米国とイランの戦争が始まって以降、同海峡で吸着機雷による攻撃が成功したことが確認されたのは初めて。

■機関室で火災、一時航行不能に

 ロイター通信によると、標的となったのはパナマ船籍のタンカー「ルイーズ1」。29日、オマーンのハサブ北東25海里(46キロメートル)の海域で、小型ボートが船体に吸着機雷2個を取り付けた。爆発により機関室で火災が発生し、同船は一時航行不能となった。

 英国海軍の英国海事貿易オペレーション(UKMTO)によると、乗組員は無事で、火災は消し止められた。環境への影響はなく、同船は次の寄港地に向けて航行を続けている。攻撃の実行者は明らかになっていない。

 イランは、自国が認めた航路を通らない船舶を複数攻撃したと主張しているが、ルイーズ1がこれに含まれるかは明らかになっていない。

 ギリシャを拠点とする海事リスク管理会社マリスクスはリポートで、「小型船舶が航行中のタンカーに接近し、爆発物を設置して離脱できるとみられることは、とりわけ混雑した同海峡の航路において重大な安全保障上の懸念となる」と指摘した。そのうえで「小型船舶が航行中の船舶の船体にこうした機雷を取り付ける手法は、安価でローテクだが、非常に効率的だ」との見方を示した。

■米中央軍司令官「イラン海軍はすべて海の底」

 今回の報道に先立ち、米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(海軍大将)は、同海峡でイランの艦艇は哨戒活動を行っていないと述べていた。

 クーパー司令官はソーシャルメディアに投稿した動画で、海峡上空を飛行した際、数十隻の商船が通航しているのを目にした一方、イランの軍事艦艇は見当たらなかったと説明。「彼らがそこにいなかったのは、イラン海軍がすべて海の底に沈んでいるからだ」と語った。

■バンス副大統領が書簡、カタールは仲介案

 外交面では、JD・バンス米副大統領がイラン指導部に書簡を送り、新たな合意に向けたいかなる道筋にも「核問題に関する協議」が含まれなければならないと強調したと報じられている。

 書簡の宛先は、イラン最高安全保障委員会(SNSC)のモフセン・レザイ事務局長。革命防衛隊の元司令官で、最高指導者モジタバ・ハメネイ師と直接つながる立場にあるとされる。米当局者は米ニュースサイトのアクシオスに対し、「大統領はこの書簡に乗り気だった」と語った。

 アクシオスの別の報道によると、イラン指導部は、本格的な戦争への逆戻りを避けるため、制裁緩和と引き換えに米国に核問題で譲歩する内容の提案をハメネイ師に示す見通しだ。

 この提案はカタールが提示し、パキスタン、サウジアラビア、エジプト、トルコが支持している。イランが国連の査察官による核施設への立ち入りを認める見返りに、制裁が緩和される内容だ。

 選択肢の一つとして、イランと国際原子力機関(IAEA)が結んだ合意への復帰が挙げられている。同合意は核施設への査察再開を認めるものだったが、約1カ月後に国連安全保障理事会が対イラン制裁を復活(スナップバック)させたことを受け、停止されていた。

 イランはこれまで、米国がまずイランの港湾に対する封鎖を解除し、凍結資産を解放するよう求めてきた。ただ、イラン当局者は、数日以内にこの提案を最高指導者に示し、承認を求めるとしている。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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