ネオジャパン、27年1月期増収増益予想、中間期は社内計画上回る、desknet‘s NEOがISMAP登録

2026年9月24日 07:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)は自社開発のグループウェアdesknet‘s NEOクラウドサービスを主力として、販売拡大とクロスセル加速、AIを活用した製品アップグレード・製品ラインナップ拡大、継続的なARPU拡大、海外事業の成長などを推進している。27年1月期もクラウドサービスが牽引して増収増益予想としている。中間期は増収増益と順調だった。期末に向けてストック売上が積み上がる収益構造であることを勘案すれば通期予想に上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上値の重い形だが、高配当利回りも評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■自社開発グループウェアのクラウドサービスが主力

 ビジネス・ITコミュニケーションツール開発企業である。自社開発のグループウェアdesknet‘s NEOのクラウドサービス(月額課金収入)を主力に、大企業向け中心のプロダクト(パッケージソフト販売のライセンス収入およびサポートサービス収入)も展開している。

 海外展開は19年6月米国子会社DELCUIを設立、19年12月マレーシアに合弁会社(連結子会社)NEOREKA ASIAを設立、21年2月タイに子会社Neo Thai Asiaを設立、24年4月フィリピンに子会社NEOPhilippineを設立し、拠点開設は3カ国となっている。当面は投資が先行する形だがASEAN全域においてdesknet‘s NEOブランドの確立を目指す。

 26年1月期のセグメント別売上高(セグメント間の内部売上高または振替高を含む)は、グループウェア等のソフトウェア事業が62億31百万円、子会社Pro-SPIREのシステム開発サービス事業が19億62百万円、海外事業が76百万円だった。ソフトウェア事業の内訳はクラウドサービスが43億34百万円、プロダクトが17億30百万円、技術開発が1億65百万円だった。クラウドサービスの内訳は月額売上合計が42億59百万円(グループウェアdesknet‘s NEOクラウドが35億81百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが3億94百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが96百万円、その他月額売上が1億86百万円)で、その他役務作業等が75百万円だった。

■製品ラインナップ拡充

 desknet‘s NEOは、すべての組織のDX推進を支えるオールインワン改善プラットフォームである。多機能・使いやすさ・高品質・低価格を強みとしている。業種・業態・規模を問わず幅広く企業・官公庁・自治体に採用され、25年5月時点で自治体・政府機関1250団体以上(自治体導入実績が643で都道府県庁の3分の1以上に納入、および公的機関導入実績が611)に導入されている。26年9月にはdesknet‘s NEOクラウド版に政府セキュリティ評価対応オプションを追加したサービスが、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)のクラウドサービスリストに登録された。

 desknet‘s NEO以外の製品ラインナップとしては、ノンプログラムで誰でもWebアプリを簡単に作成できるノーコード業務アプリ作成ツールAppSuite、新しいコミュニケーションツールとしてのセキュリティ特化型ビジネスチャットChatLuckを提供している。

 なお26年1月期末時点のグループウェアdesknet‘s NEOのプロダクト累計販売実績数は前期末比2.6%増の467.6万ユーザー、クラウドユーザー数は3.9%増の55.8万ユーザー、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteのプロダクト累計販売実績数は11.7%増の44.9万ユーザー、クラウドユーザー数は37.5%増の11.0万ユーザーとなった。

 24年6月にはカスタマーコミュニケーションハブとして「NEOPORT」を提供開始した。メール、チャット、動画音声メッセージなど多様化するカスタマーとのコミュニケーションチャネルを共通のプラットフォームに統合し、AI・自動化技術も活用してチームでの顧客対応業務を効率化させるクラウド型の新しいコミュニケーションツールである。25年9月には社内データ×生成AIをノーコードで実現する生成AIプラットフォーム「neoAI Chat for desknet‘s」を提供開始した。26年2月にはブレインズテクノロジーと生成AI活用が可能な全文検索システムの提供で業務提携し、26年7月にオンプレミス型企業内全文検索システム「Neuron ES for desknet’s」を提供開始した。26年8月にはdesknet‘s NEOユーザー向けに、クラウド・オンプレミス・LGWAN対応のセキュアなリモートアクセスサービス「moconavi Browser for desknet‘s」を提供開始した。

■さまざまな賞を受賞

 24年9月には日経BP発行の「日経BPガバメントテクノロジー 2024年秋号」で発表された「自治体ITシステム満足度調査2024―2025 グループウェア/ビジネスチャット部門」において1位を獲得した。

 25年9月にはスマートキャンプ社が運営する「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」において、desknet‘s NEO、AppSuite、ChatLuckが、3部門で合計10の賞を受賞した。

 25年12月には、Innovation&Co.が運営する「ITトレンド年間ランキング2025」の【急上昇】グループウェア部門においてdesknet‘s NEOが、および【急上昇】ノーコード・ローコード開発部門においてAppSuite、それぞれ第1位を獲得した。

 26年5月にはアイティクラウド運営の「ITreview」が主催する「Best Software in Japan 2026」において、グループウェアdesknet‘s NEOが掲載された約1万5000製品の中からTOP100の第10位に入賞するとともに、カテゴリー別のグループウェア/ワークフローシステムの2部門で入賞した。

 26年7月にはアイティクラウドが主催する「ITreview Grid Award 2026 Summer」において、desknet‘s NEO、AppSuite、ChatLuckが計5部門で最高位であるLeaderを受賞した。desknet‘s NEOはグループウェア部門で29期連続での受賞となった。その使いやすさと顧客満足度の高さが評価されている。

 26年8月には日経BP発行の「日経コンピュータ顧客満足度調査2026~2027」情報共有ソフト/サービス部門で1位を獲得した。

■成長戦略

 中期業績目標値(26年1月期~28年1月期、25年6月策定)については、最終年度28年1月期の営業利益目標値を1年前倒しで達成する見込みとなったため、29年1月期を最終年度とする新たな中期業績目標を開示し、29年1月期の目標値を売上高100億72百万円、営業利益31億44百万円とした。26年1月期からのCAGR(年平均成長率)は売上高が7.0%、営業利益が8.0%となる。

 成長戦略として国内累計販売ユーザー数1000万ユーザー、グループウェア国内トップシェアを目指し、desknet‘s NEOを中心とする製品販売拡大とクロスセル加速、AIを活用した製品アップグレード・製品ラインナップ拡大、継続的なARPU拡大、海外事業の成長に伴う売上拡大などを推進する。

 東南アジア市場開拓戦略では、23年9月にフィリピン経済特区庁(PEZA)と適切なICTシステムの開発と導入に関する基本合意(MOU)を締結した。海外政府機関とのMOU締結は同社にとって初となる。24年7月にはマレーシアの連結子会社NEOREKA ASIAが、desknet‘s NEOとAppSuiteでマレーシア投資開発庁のデジタル改革加速を支援すると発表した。24年10月にはNEOREKA ASIAが、Solsis(Dataprep Holdingsの連結子会社)と販売代理店契約を締結した。マレーシア政府機関などへの販売拡大を目指す。25年6月にはマレーシア・ジョホール州政府の投資促進機関Invest Johorと、同州イスカンダル地域への東南アジア・エクセレンスセンター(SEA CoE)の設立に向けた戦略的協力に関する基本合意書を締結した。25年10月にはNEOREKA ASIAがJACTIM(マレーシア日本人商工会議所)の会員ポータルを刷新した。25年12月にはNEOREKA ASIAがマレーシア政府のデジタル推進施策である「Malaysia Digital Status」認定企業として承認された。

 また直近のアライアンス戦略としては、26年2月にブレインズテクノロジーと生成AI活用が可能な全文検索システムの販売に関して業務提携した。26年3月に同社、ZETAおよび米LIVEX AI社の3社で業務提携した。25年10月に米LIVEX AI社とAIエージェント「LiveX AI」の再販パートナー契約を締結して日本でのサービスを開始しており、今回の3社業務提携により、国内において主にAIを活用した実店舗におけるCX向上とリテールメディア市場創出を推進する。また26年3月にレコモットとリモートアクセスサービスの販売・提供に関して業務提携した。

 26年4月には「LiveX AI」が、サッカー・Jリーグクラブの徳島ヴォルティスのホームゲームにおいて日本のサッカースタジアムとして初めて導入された。26年5月には「LiveX AI」が男子プロバスケットボールの横浜エクセレンスのファン感謝際に導入された。

■サステナビリティ経営

 サステナビリティ経営への取り組みとして23年5月にサステナビリティ委員会を設置、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明した。24年3月には、横浜市が取り組む「横浜健康経営認証」において最高クラスの「横浜健康経営認証クラスAAA」に認定(認証期間は24年4月1日から2年間)された。24年6月にはスポーツ庁が推進する「Sport in Lifeコンソーシアム」に加盟した。

 26年1月にはWFP国連世界食糧計画(国連WFP)の「学校給食支援」活動に賛同し、認定NPO法人国連WFP協会への寄付金を拠出した。またNPO法人Green Days Japanと地域循環型農業モデル「サステナブル・ライス・パートナーシップ」を締結した。26年2月にはスポーツ庁の「スポーツエールカンパニー2026」に認定された。26年3月には経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、健康経営優良法人2026(大規模法人部門)に認定された。7年連続の認定となる。26年7月には子育てサポート企業として厚生労働大臣が認定する「くるみん認定」を取得した。またJリーグの横浜マリノス、および男子プロバスケットボールクラブの横浜エクセレンスとオフィシャルスポンサー契約を締結した。

■27年1月期増収増益予想、さらに上振れ余地

 27年1月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.7%増の86億19百万円、営業利益が7.3%増の26億80百万円、経常利益が5.1%増の27億42百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.7%増の18億76百万円としている。引き続きクラウドサービスの好調が牽引する見込みだ。

 中間期の連結業績は、売上高が前年同期比6.4%増の42億26百万円、営業利益が7.9%増の13億48百万円、経常利益が7.3%増の13億89百万円、親会社株主帰属中間純利益が6.6%増の9億47百万円だった。社内計画を上回る増収・営業増益と順調だった。グループウェアdesknet‘s NEOクラウドを中心にクラウドサービスが伸長し、広告宣伝費等の増加を吸収した。

 ソフトウェア事業(米国子会社DELCUIを含む)は売上高が8.0%増の32億20百万円、営業利益(セグメント間取引消去前)が8.3%増の13億67百万円だった。

 売上高の内訳はクラウドサービスが11.0%増の23億20百万円、プロダクトが6.0%増の8億63百万円、技術開発が52.4%減の36百万円だった。クラウドサービスの内訳は、月額売上合計が10.9%増の22億87百万円(グループウェアdesknet‘s NEOクラウドが7.7%増の18億77百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが37.0%増の2億49百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが15.3%増の53百万円、その他月額売上が17.2%増の1億05百万円)で、その他役務作業等が18.9%増の33百万円だった。クラウドサービスはdesknet‘s NEOクラウドのセットプラン利用ユーザー数が順調に増加したほか、AppSuiteクラウドとChatLuckクラウドの利用ユーザー数も増加した。プロダクトではライセンス売上が20.4%増の1億91百万円、サポートサービスが4.1%増の5億55百万円と順調だった。

 ソフトウェア事業のストック売上の状況として、第1四半期は売上高が9.9%増の13億51百万円、売上比率は3.5ポイント上昇して85.6%、ARR(各四半期末時点の単月ストック売上高に12を乗じて年次換算した数値)は6.7%増の54億58百万円、第2四半期は売上高が8.6%増の13億85百万円、売上比率が1.6ポイント低下して84.7%、ARRが7.6%増の55億55百万円となった。期末時点のdesknet‘s NEOプロダクト累計販売実績は2.3%増の472.0万ユーザー、クラウドユーザー数は4.9%増の57.7万ユーザー、AppSuiteのプロダクト累計販売実績は12.8%増の48.5万ユーザー、クラウドユーザー数は38.9%増の13.2万ユーザーとなった。

 システム開発サービス事業(子会社のPro-SPIRE)は売上高が3.5%増の9億96百万円、営業利益が1.1%増の29百万円だった。増収増益だった。既存取引先のプロジェクト規模拡大による増収効果に加え、外注費の削減なども寄与した。海外事業は売上高が25.0%増の45百万円で、営業利益が48百万円の損失(前年同期は41百万円の損失)だった。営業人員強化など先行投資段階である。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億77百万円で営業利益が6億83百万円、第2四半期は売上高が21億49百万円で営業利益が6億64百万円だった。

 通期の連結業績予想については前回予想(26年3月11日付の期初公表値)を据え置いて増収増益予想としている。ソフトウェア事業の好調が牽引する見込みだ。中間期の進捗率は売上高49.0%、営業利益50.3%、経常利益50.7%、親会社株主帰属当期純利益50.5%と順調である。期末に向けてストック売上が積み上がる収益構造であることを勘案すれば通期予想に上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主還元は累進配当で連結配当性向40%目安

 同社は株主還元について25年1月期より、累進配当を基本方針として連結配当性向を40%目安に引き上げた。この基本方針に基づいて27年1月期の配当予想は前期比2円増配の54円(第2四半期末27円、期末27円)としている。予想配当性向は40.3%となる。

■株価は調整一巡

 株価は上値の重い形だが、高配当利回りも評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。9月18日の終値は1706円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS133円88銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の54円で算出)は約3.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS533円23銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約240億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。