OpenAIが8月26日に2つの提供終了、Assistants APIとChatGPT版o3が対象

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OpenAIは2026年8月26日、Assistants APIの提供を終了する。同日には、ChatGPTにおける推論モデル「o3」の提供も終了するが、APIを組み込んだ本番システムにとって、より直接的な影響をもたらすのはAssistants APIの終了だ。
Assistants APIを利用しているアプリケーションは、後継となるResponses APIを中心とした構成への移行が必要になる。OpenAIはThreadsからConversationsへの自動移行ツールを提供しないため、保存しておく必要がある既存の会話は、終了前に移行対象を選定し、データを変換しなければならない。
■Assistants APIは8月26日に終了
Assistants APIは、2023年11月にベータ版として公開された。モデルや指示、利用するツールをまとめた「Assistants」、会話のメッセージをサーバー側に保存する「Threads」、処理の実行単位となる「Runs」を組み合わせ、アプリケーション内にAIアシスタントを構築するためのAPIである。
OpenAIは、Responses APIがAssistants APIとの機能同等性に達したとして、2025年8月にAssistants APIの非推奨化を発表した。提供終了日は2026年8月26日で、既存の連携を利用し続けるには、それまでに後継APIへ移行する必要がある。
対象となるのはAssistants、Threads、Runsなどを利用する既存のAPI連携だ。アプリケーション本体だけでなく、社内ツール、検証用ノートブック、定期実行処理、外部の自動化サービスなどに旧APIへの呼び出しが残っていないかも確認する必要がある。
■Responses APIへの移行は単純な名称変更ではない
後継構成では、従来のAssistantsに相当する設定を「Prompts」、Threadsに相当する会話状態を「Conversations」、Runsに相当する実行処理を「Responses」で扱う。Responses APIは入力項目を受け取り、メッセージやツール呼び出しなどを含む出力項目を返す仕組みだ。
Threadsがメッセージの集合だったのに対し、Conversationsはメッセージだけでなく、ツール呼び出しやツールの出力などを含む項目の順序付きストリームとして会話を保持する。この違いに合わせて、データ構造や処理の流れを見直す必要がある。
Runsを使った従来の構成では、処理を開始した後に状態を繰り返し取得し、完了を待つ実装が一般的だった。Responses APIでは、Responsesを直接呼び出す構成に変更し、必要に応じてConversationのIDを指定して文脈を保持する。ツール呼び出しのループや再試行など、アプリケーション側が担う処理も確認が必要だ。
また、従来のAssistantオブジェクトにまとめていたモデル、指示、ツールなどの設定は、ダッシュボードで管理するPromptとして再構成できる。OpenAIの移行ガイドでは、既存のAssistantからPromptを作成し、新しい会話をConversationsとResponsesへ順次切り替える方法が示されている。
■Threadsは自動的にConversationsへ移らない
移行時に特に注意が必要なのが、Threadsに保存された既存の会話履歴だ。OpenAIは、ThreadsをConversationsへ一括変換する自動移行ツールを提供しないとしている。
OpenAIは、新しく始まる会話をConversationsへ切り替え、過去のThreadsについては必要に応じて移行する方法を推奨している。既存の履歴を引き継ぐ場合は、Assistants APIが利用できる間にThread内のメッセージを取得し、Conversationsで扱える項目へ変換したうえで、新しいConversationを作成する。
したがって、保存対象となる履歴の範囲を業務上の必要性や社内のデータ保持方針に照らして決めることが重要だ。長期間にわたる顧客対応履歴や、複数セッションをまたいで状態を保持するワークフローでは、移行対象の選別、変換処理、動作検証に相応の時間を見込む必要がある。
■Zapierの旧アクションも影響を受ける
Assistants APIを間接的に利用するサービスにも影響が及ぶ。Zapierは、Assistants APIを使用するChatGPT(OpenAI)の旧アクションを非推奨としており、該当するZapは2026年8月26日以降、従来のままでは動作しなくなる。
「Conversation With Assistant(Legacy)」を使用するZapについては、ZapierがResponses APIを利用する新しい「Conversation」アクションへ自動移行する。移行後のZapはオフの状態になるため、利用者が設定や後続ステップのフィールド割り当てを確認してから、再び有効にする必要がある。
一方、「Create Assistant」「Find Assistant」「Find or Create Assistant」や、Assistantsで使用する「Upload File」などは自動移行の対象外だ。これらを利用している場合は、現在提供されているChatGPTアクションを使ってワークフローを再構築する必要がある。
■ChatGPTではo3も同日に提供終了
2026年8月26日には、ChatGPTにおけるOpenAI o3の提供も終了する。OpenAIは同年5月28日、90日間の終了猶予期間を設け、ChatGPTの有料ユーザーがモデル設定から選択できるo3を終了すると発表していた。
o3は2025年4月に公開された推論モデルで、数学、科学、コーディング、画像分析などの複雑なタスクを想定して設計された。OpenAIの推論モデルは、回答前に問題について長く推論するよう強化学習されており、o3はウェブ検索やファイル分析、Python、画像入力など、ChatGPTの各種ツールも利用できるモデルとして提供されてきた。
今回発表されているo3の変更はChatGPT上での提供終了であり、OpenAIはAPIには変更がないとしている。Assistants APIそのものの終了とは対象範囲が異なるため、ChatGPTのモデル選択と、開発者向けAPIの移行を分けて把握する必要がある。
OpenAIは現在、複雑なコーディング、調査、科学、コンピューター操作などに対応する推論モデルとしてGPT-5.6 SolをChatGPTの対象有料プランへ展開している。利用可能なモデルはプランやワークスペースの管理者設定などによって異なるため、実際の移行先はモデル選択画面や最新の料金情報で確認する必要がある。
■ベータ版APIの終了に備える設計
Assistants APIは、公開から提供終了までベータ版として運用された。重要な業務をベータ版APIへ依存させる場合、機能の変更や提供終了に伴う移行作業を、継続的な運用コストとして考慮する必要がある。
対策は特定のフレームワークを導入することだけではない。APIを呼び出す部分と業務ロジックを分離する、モデル名やエンドポイントを設定として管理する、会話データを必要に応じて自社側でも保持する、依存先の非推奨化情報を定期的に確認するといった設計と運用が重要になる。
今回の期限では、ChatGPT上のモデル終了と、アプリケーション基盤として使われるAPIの終了が同日に重なる。とりわけAssistants APIの利用者は、旧エンドポイントへの呼び出し、移行が必要なThreads、外部サービス内の旧アクションを確認し、8月26日までに切り替えと検証を終える必要がある。
■注目ポイントQ&A
●8月26日以降、Assistants APIを使うアプリケーションはどうなりますか?
Assistants APIの提供が終了するため、同APIに依存する処理は継続できません。Responses APIを中心とした構成へ切り替え、Assistants、Threads、Runsに対応する処理を見直す必要があります。
●Threadsの会話履歴は自動的に移行されますか?
自動的には移行されません。OpenAIはThreadsからConversationsへの自動移行ツールを提供しないとしており、必要な過去の履歴は、Assistants APIが利用できる間に取得してConversationの項目へ変換する必要があります。
●Assistants APIの移行先は何ですか?
主な移行先はResponses APIです。従来のThreadsに相当する会話状態はConversations、Runsに相当する実行処理はResponsesで扱います。Assistantの設定は、ダッシュボードで管理するPromptとして再構成できます。
●Zapierのワークフローも手動で変更する必要がありますか?
使用しているアクションによって異なります。「Conversation With Assistant(Legacy)」はZapierが新しいConversationアクションへ移行しますが、移行後の確認と再有効化が必要です。Create AssistantやFind Assistantなど、その他の対象アクションは手動で再構築する必要があります。
●ChatGPTでのo3終了はAPIにも適用されますか?
OpenAIが発表した2026年8月26日のo3提供終了はChatGPTが対象で、APIには変更がないとされています。Assistants APIの終了とは別の変更として確認する必要があります。
元記事: OpenAI Assistants API Shuts Down Tuesday: No Automated Migration, Threads at Risk
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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