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ジェイドG、初配当で還元強化 成長投資と両立し2030年営業益100億円へ
ジェイドグループ(3558、東証グロース市場)が今2月期、初配当(30円)を開始する(昨年7月15日発表)。
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その理由をこう記した。「当社は2021年度から24年度まで純益の約70%を自己株買いに充当してきた。並行して43億5000万円をM&Aへ投下するなど積極投資を進めてきた。今後は更なる積極投資と株主還元を両立させるため当期純益(特損や法人税等調整金などの増減を伴わない一過性の損益を除く)の70%を成長投資に充当し30%を株主還元、但し自己株買いでなく配当という直接的な還元に振り分けることにした」。
表現は失礼かもしれないが「誇らしさ」を感じさせる。
靴中心の通販サイト「ロコンド」を運営する同社を初めて意識したのは、「自宅で試着、返品OK」のキャッチコピーを知った時だった。ECでそこまでやるのか、と妙に感心した。
2024年2月期の収益は「27.6%増収、70.0%営業増益。翌25年2月期も「44.0%増収、8.9%減益」としっかり。
そして今2月期は「1.1%増収(190億円)、2%減益」計画で立ち上がったが「初配当」発表から半年後の今年1月14日、通期の営業利益予想を上方修正した。売上高は据え置き、営業利益を15億円から56.6%増の24億円に、である。理由をこう発信した。目下ジェイドGは「靴の通販だけではない」と訴求しているが、要はM&Aに携えたサイト・ブランドの拡幅・拡充だ。
理由にはそうした背景が色濃く反映されている。「マガシーク統合に伴うコスト削減プロジェクトが順調に進捗した結果、筋肉質な財務体質が実現できたこと、サンキュ!のPMIを半年で完了させたことに加え昨年12月にM&A施策を実践したロイヤルの統合効果が早速具現化しており、計画値を上回る見込みが高いため修正した」。
ちなみに2030年に向けた中計では、営業利益100億円を掲げている。
株価はこうした推移を評価している。時価は2100円台。昨年10月の1250円水準から押し目を挿みながら右肩上がりの推移。新年初値1428円で通過し5月11日に2243円の昨年来高値へ急反発。
共同創業者の田中裕輔氏が学生時代に留学先の米国で知った革新的な通販サイト:Zapposに惚れた。「ネットでも自由に楽しく、安心して靴が買える」というビジネスに惹かれ2010年に会社設立。損益分岐点が100億円と参入障壁が高い中で2016年に黒字化。翌年に上場を果たした。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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