JR帯広駅南口の長崎屋跡地、ホテル・商業施設・共同住宅の複合再開発 2028年開業へ

2025年10月25日 11:33

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全体街区の完成予想イラスト(画像: フージャースコーポレーションの発表資料より)

全体街区の完成予想イラスト(画像: フージャースコーポレーションの発表資料より)[写真拡大]

  • 全体街区のゾーンニングイラスト(画像: フージャースコーポレーションの発表資料より)

 建設会社などをグループ企業とする北海道帯広市の登寿ホールディングスが、JR帯広駅南口の長崎屋帯広店跡地でホテル、商業施設、住宅の複合再開発に入る。事業に参画するJR北海道が明らかにしたもので、2028年春のオープンを目指す。

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 開発区域は、JR帯広駅から歩いて2分の位置にある約2万5,000平方メートル。共同住宅、自走式駐車場、ホテル、3棟から成る商業施設の各街区を設け、中央部にイベント会場として利用できるパブリックスペースを置く。

 共同住宅は、2LDK~4LDKの分譲マンションで鉄筋コンクリート14階建て延べ約1万7,000平方メートルに185戸が入居する。既に着工済みで、2028年春ごろから引き渡しに入る予定。JR北海道、不動産のフージャースホールディングス、エスコンが住宅街区の事業主となる。

 ホテルは鉄骨10階建て延べ約8,900平方メートル。豊かな自然に囲まれた十勝地方の魅力を体感できる施設とする計画で、自然と調和したサウナを設置する。商業施設は3棟合計で延べ約5,800平方メートル。飲食店やコンビニエンスストア、ドラッグストアなどを誘致し、帯広の新商業拠点とする。ホテル、商業施設とも2026年以降、順次着工する予定。

 帯広駅前では、2023年1月に地場百貨店の藤丸百貨店が閉店したのに続き、7月に大型商業施設の長崎屋帯広店直営売り場、9月に商業施設内にあったスーパーの福原長崎屋店が閉店した。わずか8カ月で駅前の目玉施設がごっそり消えた格好だ。

 さらに駅から約3キロ離れた場所で営業していた総合スーパーのイトーヨーカドー帯広店が、2024年に閉店した。イトーヨーカドー帯広店跡は新商業施設のフレスポスズランプラザが開店したが、駅前は火の消えた状態となり、登寿ホールディングスが長崎屋跡地を取得して再開発計画を練っていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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