マイナ免許証、認知度と課題は? ナイルが調査

2025年3月7日 16:42

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 個人向けカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」(以下、定額カルモくん)を提供するナイルは、3月24日から運用が始まる「マイナ免許証」についてインターネット調査を行った。その結果、運転免許保有者の約8割がマイナ免許証を認知しており、約6割が取得を検討していることが分かった。

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 3月24日より、マイナンバーカードと一体化した運転免許証(以下、マイナ免許証)の運用が開始されるが、これについて運転免許証保有者がどのように感じているのかを調査したものだ。調査は、運転免許証を持つ全国の男女1,857人を対象に行っている。

 警察庁によれば、マイナ免許証は、手数料や手続きの負担が軽減されるといったメリットがある。一方で、情報漏洩や悪用のリスク、紛失時の煩雑さを懸念する声もあり、移行を迷っている人も多い。

 調査結果によると、約8割がマイナ免許証を認知していたが、その概要まで理解している人は約3割にとどまった。「知らない」と回答した人は約2割にとどまり、全体的に認知度は高いことが分かった。

 またマイナ免許証の取得を検討している人は約6割に上り、従来の運転免許証のみを希望する人を約2割上回る結果となった。

 移行を希望する人の意見としては、「財布に入れるカードの枚数を減らしたい」「管理が楽になる」といった理由が挙げられた。一方、従来の運転免許証と併用したい人は「運転免許証の提示を求められたときに困る」「マイナンバーカードは持ち歩きたくない」と回答している。

 移行したくないと回答した人の理由には、「情報を一元化することに不安がある」「メリットを感じない」「しばらく様子を見たい」といった意見があった。

 マイナンバーカードとの紐付けは、健康保険証が先行して行われており、筆者もすでにマイナ保険証を利用している。実際に使用してみると、懸念されていたデメリットは特に感じられず、むしろ薬の管理が容易になったり、高額医療費制度の申請が不要になるなどの利便性があった。

 このように、新しい制度には抵抗を感じることもあるが、実際に使ってみると利便性の高さに気づくことも多い。確かに、1枚のカードに情報を集約することのリスクもあるが、従来の運転免許証も偽造や紛失のリスクがゼロではなかった。

 すべてを1枚にまとめることは便利であると同時にリスクも伴うが、今回は義務ではなく、また現行の免許証との併用も可能だ。レンタカーを利用する際など、従来の免許証の提示が求められる場合も考えられ、まずは併用から試してみると言うのも良いかもしれない。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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