今日の為替市場ポイント:米長期金利の高止まりを意識してドルは下げ渋る可能性

2024年4月12日 08:24

印刷

記事提供元:フィスコ

*08:24JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の高止まりを意識してドルは下げ渋る可能性
11日のドル・円は、東京市場では153円17銭から152円76銭まで下落。欧米市場では152円80銭まで下げた後、153円32銭まで反発し、153円28銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に153円台で推移か。米長期金利の高止まりを意識してドルは下げ渋る可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)は4月11日に開いた理事会で主要政策金利を据え置くことを決定した。ただ、声明は近く利下げに踏み切る可能性があることを示唆する内容となった。ECBの声明では「インフレが持続的に目標に収れんしているとの確信がさらに強まることになれば、現在の金融政策の制約レベルを下げることが適切になる」との見方が表明された。ECBのラガルド総裁は会見で、「ECBは米国に依存しているのではなく、データに依存している」と語った。ただ、一部の市場関係者は「ECBは米国の動向を注視しており、米政策金利の軌道が明確になるまでECBは金利を据え置く可能性が高い」、「6月利下げの保証はない」と指摘している。《CS》

関連記事