ユーロ週間見通し:■伸び悩みか、ユーロ圏経済の不透明感深まる

2024年1月27日 14:35

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記事提供元:フィスコ

*14:35JST ユーロ週間見通し:■伸び悩みか、ユーロ圏経済の不透明感深まる
■弱含み、ECBによる早期利下げ観測が再浮上

今週のユーロ・ドルは弱含み。欧州中央銀行(ECB)は1月25日開催の理事会で主要政策金利の据え置きを決めたが、ラガルドECB総裁は会見で「インフレは2024年に一段と緩和する」との見方を伝えたことで早期利下げ観測が浮上し、週後半はリスク回避のユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。取引レンジ:1.0813ドル-1.0932ドル。

■もみ合いか、ユーロ圏10-12月期GDPが手掛かり材料に

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。1月25日の欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はインフレ緩和を予想し、早期利下げ観測が再浮上している。ただ、10-12月期域内総生産(GDP)や1月消費者物価指数などユーロ圏の主要経済指標が市場予想を上回った場合、ユーロ売りは縮小する可能性がある。

予想レンジ:1.0750ドル-1.0950

■弱含み、ECB早期利下げ観測が再浮上

今週のユーロ・円は弱含み。日本銀行はマイナス金利政策を維持したことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが一時活発となった。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)による早期利下げ観測が再浮上し、リスク選好的なユーロ買い・円売りは週末前に縮小した。取引レンジ:159円70銭-161円72銭

■伸び悩みか、ユーロ圏経済の不透明感深まる

来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はインフレ緩和を想定しており、早期利下げ観測が再浮上している。ユーロ圏経済の不透明感が深まるなか、10-12月期域内総生産(GDP)など経済指標が市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いはやや強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1月30日:10-12月期域内総生産(7-9月期:前年比0.0%)
・2月1日:1月消費者物価コア指数(12月:前年比+3.4%)

予想レンジ:159円00銭-162円00銭《FA》

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