【映画で学ぶ英語】『イコライザー THE FINAL』、"look like"の意味と使い方を解説

2023年10月21日 16:08

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『イコライザー THE FINAL』

『イコライザー THE FINAL』[写真拡大]

 10月6日に公開された『イコライザー THE FINAL』は、人気アクション映画「イコライザー」シリーズの第3弾だ。

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 2014年から続く同シリーズは、デンゼル・ワシントン扮する海兵隊上がりの元米国防情報局エージェントが、犯罪組織に単身戦いを挑むヴィジランテ映画。最終章となる本作は風光明媚なイタリアに舞台を変えて、過激で華麗なアクションが展開される。

 今回はこの映画のセリフから、”look like”の意味や使い方などを解説したい。

■映画『イコライザー THE FINAL』のあらすじ

 弱き者のため、法を超えた裁きで犯罪者を抹殺する元エージェント、ロバート・マッコールは、ボストンからはるばるシチリアを訪れた。人里離れたワイナリーで犯罪組織を皆殺しにした彼は、多額の現金を回収すると同時に、大量の覚醒剤を発見する。

 しかし襲撃の帰路で重傷を負ったマッコールは、イタリア本土アマルフィ海岸までたどり着いたところで気を失った。親切な警官に助けられたマッコールは、アルタモンテという海岸の町で傷を癒やすうちに、地元の人々と親交を深めていく。

 しかし、のどかなアルタモンテには、ホテルやカジノを建設するための地上げを目論むマフィアの魔の手が伸びつつあった。自分を温かく受け入れてくれた町の人たちを守るため、マッコールは犯罪組織に立ち向かうのだった。

■今回のダイアログ

 マッコールは、シチリアのワイナリーで発見した覚醒剤の情報を、CIAの新米エージェント、エンマ・コリンズ(『アイ・アム・サム』や『マイ・ボディガード』の名子役ダコタ・ファニング)に匿名で通報する。

 イタリアに飛んだコリンズは、アルタモンテでマッコールとおぼしき人物に近づき、シチリアのワイナリーで全滅した犯罪組織のことに言及した。

 Robert McCall: Do I look like a guy who kills people?
 Emma Collins: I’m warming to the possibility.
 Rober McCall: Touché
 マッコール「人殺しのように見えるかね?」
 コリンズ「その可能性に傾きつつあるわ」
 マッコール「一本取られたな」

■表現解説

 最初のセリフで使われている”look like”という表現は、何かを外部から見た印象や感じを表現するのに用いられる。つまり、ある事柄や状況が他の人にとってどのように見えるか、感じられるかを述べる表現である。

 この表現は、客観的な外見や顕著な特徴に関する情報を伝えるのに使われる。このため、”He looks like his mother.”(彼は母親に似ている)のように、外見が似ていることを述べることも可能だ。

 似たような表現の”seem like”は、主観的な意見や憶測を含むことが多く、実際の事実や外部的な証拠にもとづいている必要はない。たとえば、ある人物が何となくいい人のように思える、というのであれば、"She seems like a nice person."となる。

 コリンズのセリフで使われている”warm to”は「〜に熱が入る、乗り気である、好意を持つ」という意味。”I’m warming to the idea.”のように使われる。

 最後の”Touché”はフランス語に由来する間投詞で、相手が鋭い指摘などをしたときに、「一本取られた」という意味で用いる。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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