米国株見通し:下げ渋りか、重要イベント控え動きづらい

2023年8月23日 13:39

印刷

記事提供元:フィスコ

*13:39JST 米国株見通し:下げ渋りか、重要イベント控え動きづらい
(13時20分現在)

S&P500先物      4,409.75(+10.50)
ナスダック100先物  15,006.00(+47.50)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は70ドル高。長期金利は弱含み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


22日の主要3指数はまちまち。ナスダックは前日終値を小幅に上回り続伸、ダウは下げ幅拡大により174ドル安の34288ドルと続落で取引を終えた。今週後半の重要イベントを前に様子見ムードが広がり、積極的な売り買いは手控えられた。そうしたなか、地銀の格下げを受け銀行株売りが強まり、下げを主導。百貨店の弱い決算で消費関連も売られた。半面、長期金利の低下を背景にハイテク関連が買い戻され、相場を支えた。


本日は下げ渋りか。今晩発表のPMIは製造業が前回から改善が期待されるものの、節目の50を下回り、サービス業はほぼ前回並みと予想される。想定通りなら減速懸念は払しょくされず、買いは限定的となりそうだ。小売や消費の決算発表が低調なら売りが強まる可能性もあろう。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め方針が注目されるなか今週末のパウエル議長の講演を見極める展開となり、引き続き積極的に動きづらい。《TY》

関連記事