ローソンが北海道産材使った木造店舗、北見市で7月28日オープンへ

2023年7月24日 16:31

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HOKKAIDO WOOD BUILDING登録店舗の函館梁川公園通店(ローソン発表資料より)

HOKKAIDO WOOD BUILDING登録店舗の函館梁川公園通店(ローソン発表資料より)[写真拡大]

 コンビニエンスストア大手のローソンは、北海道北見市に、道産のカラマツで建てた木造店舗「ローソン北見三住町店」(北見市三住町)を、7月28日にオープンする。北海道が道産材の利用拡大を目指して展開している「HOKKAIDO WOOD BUILDING」の登録店舗となる予定で、商品の販売だけでなく、木の温もりもPRする。

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 ローソン北見三住町店は、広さ約200平方メートルで、うち売り場面積が約160平方メートル。柱や店舗の内外装に道産のカラマツを使用し、木のやさしさに包まれた店舗に仕上げている。JR石北本線の北見駅から歩いて15分ほどの場所に位置し、近隣に北見警察署や北見赤十字病院などがある市中心部の一角を占める。

 HOKKAIDO WOOD BUILDINGは、北海道が道産材の利用拡大を目指して展開している事業で、道内で2019年度以降に完成した構造材や内外装に道産材を使用した建築物が対象。登録建築物は施設内に木製の登録証を掲示し、道民に道産材の魅力を発信する。

 ローソンは脱炭素社会の実現に向けて、環境ビジョン「ローソンブルーチャレンジ2050」を策定。1店舗当たりの二酸化炭素排出量を、2030年に2015年比50%減、2050年に100%減としたい意向。

 木材は、空気中の二酸化炭素を吸収しながら育つ持続可能で環境にやさしい資源。しかも、道産材の利用が拡大すれば、森林資源が豊富な北海道の活性化に役立つ。このため、2022年の「ローソン札幌新発寒1条店」(札幌市手稲区新発寒)を皮切りに、HOKKAIDO WOOD BUILDING登録店舗を道内各地で整備しており、北見三住町店が6店舗目になる。

 北海道によると、道内は約120万ヘクタールの広大な人工林があり、本格的な利用時期を迎えている場所が多い。林業は担い手の高齢化などから明るいといいにくい状況で、需要も横ばいが続くが、道産材の自給率には回復の気配が見えるという。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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