持っているものを貸すだけの副業

2023年6月28日 08:36

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 自宅に眠っている物品を有効活用し、副業収入を得る方法がある。シェアビジネスなら、スキルがなくても在宅で副業が可能だ。本記事では、持っているもの貸すだけで副業収入を得られる、シェアビジネスの方法とそのメリットについて紹介する。

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■シェアビジネスは受動的収入を生み出せる副業

 レンタル副業は昔からあるが、近年はシェアビジネスに進化して注目を集めている。これは、自分が持っている物品、例えば、家電、工具、本、衣服などをインターネット上でレンタルし、その利用料から収入を得るというものだ。スマートフォン1つあれば、自宅にいながら物品をレンタルでき、それが副業収入となる。

 インターネットとスマートフォンの普及により、個人でも手軽にレンタル副業ができる時代になった。これまでレンタルとは、単に”貸す”、”借りる”というイメージだった。しかし近年では、物品を”シェア(共有)する”へと、レンタルに対する消費者意識が変化してきたことも、シェアビジネスの発展に影響を与えている。

 シェアビジネスの最大のメリットは、使用頻度の低い物品を有効活用できる点にある。クローゼットや物置に眠っているアイテムが、実は意外な価値を持っている場合がある。

 だが使わずにただ置いておくだけではもったいない。他人に貸し出せば、レンタル料という金銭的価値を生み出せるのだ。シェアビジネスは、売却と異なり、物品の所有権を保持しながら副業収入が得られる方法である。

 つまりシェアビジネスは、受動的収入を得る絶好の機会でもある。1度物品をリストアップしてしまえば、その後はレンタル料が自動的に発生する。これにより、定期的な労働時間を必要とせずに収入を得ることが可能だ。

 副業に関心があったとしても、時間的に余裕がなく諦めてしまう人は少なくないだろう。帰宅後のプライベートな時間や、週末を副業に充てるのは現実的に難しいケースがあるからだ。その点、シェアビジネスは、ワークライフバランスの点でもメリットが大きい。

■シェアリングサービス活用でレンタル副業が手軽に

 コロナ禍では、密や人混みを避けるために、電車通勤から車通勤に切り替えたという人もいるだろう。だが5類移行後は、リモートワークでの在宅勤務と出社のハイブリッド型へと働き方が変化している企業が多い。これに伴い、電車通勤の割合が増え、車の使用時間がコロナ禍に比べて減ったというケースもあるのではないだろうか。

 そこで使用頻度の低い車をシェアビジネスに活用するなら、カーシェアリングサービスの利用がおすすめだ。中でもおすすめなのは、「Anyca(エニカ)」である。

 「Anyca」は、個人間で車をシェアする新しいカーシェアリングサービスだ。このサービスでは、ユーザーが自身の車を他のユーザーに貸し出すことができ、また自分が乗りたい車を他のユーザーから借りることができる。利用はユーザー登録から簡単に開始でき、車の予約から返却までの手続きはアプリを通じて行われる。

 使っていない服や靴、アクセサリーのシェアビジネスには、「Quotta(クオッタ)」がおすすめだ。クオッタは、ファッションアイテムに特化したレンタルサービスで、持っている服やアクセサリーを貸し出すことで副業収入が得られる。取引は公式アプリ(iOSのみ、Androidは非対応)を通じて行われ、スマートフォンさえあればすぐに副業を始めることが可能だ。

 Quottaの強みは、ユーザー同士のコミュニティが活発で、新しいアイテムを探す楽しみもある点である。またQuottaは、サステナブルなライフスタイルを支えているため、不要な服を有効活用し、新たに服を購入する機会を減らせる点も魅力だ。

 シェアビジネスは、特別なスキルがなくても、使用頻度が低い私物を活用して手軽に副業収入が得られる。加えて、持続可能な社会に貢献できる点もメリットである。実際にシェアビジネスの副業を始める際は、自分のライフスタイルや持っている物品に合わせて、適切なサービスを選ぶのがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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