日経平均は312円高でスタート、トヨタや神戸鋼などが上昇

2023年6月14日 09:36

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33331.47;+312.82TOPIX;2282.80;+18.01


[寄り付き概況]

 14日の日経平均は312.82円高の33331.47円と4日続伸して取引を開始した。前日13日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は145.79ドル高の34212.12ドル、ナスダックは111.40ポイント高の13573.32で取引を終了した。5月消費者物価指数(CPI)の改善で6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まり、買いが先行。中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理を上向かせ、主要株価指数は終日堅調に推移した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=140円10銭台と、昨日15時頃と比べ70銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。一方、日経平均が昨日までの3日続伸で1300円を超す上げとなり、節目の33000円を上回ったことから、高値警戒感がさらに強まり、利益確定売りが出やすかった。また、今週は内外で重要イベントが目白押しとなる中、今晩、米国で5月の米卸売物価指数(PPI)が発表され、また、日本時間明日未明には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が予定されており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、Globee<5575>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、鉄鋼、輸送用機器、非鉄金属、機械、卸売業などが値上がり率上位、医薬品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、トヨタ<7203>、神戸鋼<5406>、JFE<5411>、日本製鉄<5401>、コマツ<6301>、ファーストリテ<9983>、三井物<8031>、三菱商<8058>、ルネサス<6723>、デンソー<6902>、日立<6501>、アドバンテスト<6857>、三菱重<7011>、ホンダ<7267>、信越化<4063>などが上昇。他方、セイノーHD<9076>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、HOYA<7741>などが下落している。 《CS》

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