18日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日続伸、消費関連に買い

2023年4月18日 17:11

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記事提供元:フィスコ

*17:11JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日続伸、消費関連に買い
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.72ポイント(0.23%)高の3393.33ポイントと小幅ながら3日続伸した。約9カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。


不安材料を織り込む流れ。中国経済回復ペースの鈍化が警戒され指数は弱含みで推移したものの、後場途中から上昇した。取引時間中に公表された経済指標はまだらもよう。第1四半期GDP成長率や3月の小売売上高は予想を上回ったものの、3月の鉱工業生産や1〜3月の固定資産投資などは予想に届かなかった。景気持ち直しを後押しするため、当局は支援策を続ける――との期待が強まっている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の上げが目立つ。衣料品の海瀾之家(600398/SH)が2.8%高、乳製品の光明乳業(600597/SH)が2.3%高、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が2.0%高、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.9%高、酒造の青島ビール(600600/SH)が1.1%高で引けた。


銀行・保険株もしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が3.1%、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.0%、招商銀行(600036/SH)が1.4%、中国人寿保険(601628/SH)が5.1%、中国平安保険(601318/SH)が2.4%ずつ上昇した。エネルギー株、ITハイテクとインフラ関連の一角も買われている。


半面、不動産開発関連はさえない。上海市北高新(600604/SH)が2.0%、万業企業(600641/SH)が1.9%、格力地産(600185/SH)が1.6%、保利地産(600048/SH)が0.9%ずつ下落した。医薬品株、公益株、素材株、半導体株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.34ポイント(0.11%)高の297.95ポイント、深センB株指数が4.42ポイント(0.37%)安の1182.28ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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