仙台市、電力ビル跡地にツインタワー 24階と35階建ての複合施設に

2023年4月12日 08:09

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再開発ビルの完成イメージ(画像: 仙台市の発表資料より (c) 三菱地所)

再開発ビルの完成イメージ(画像: 仙台市の発表資料より (c) 三菱地所)[写真拡大]

  • 計画配置図(断面)(画像: 仙台市の発表資料より)

 仙台市青葉区一番町で計画が進んでいる大規模再開発のグリーンビル計画を、仙台市が公表した。2棟の高層複合施設を建設し、商業施設やホール、宿泊施設を整備する。5月まで市民から意見を募って環境面で問題があれば計画内容を修正、市と事業者が協定を結んで事業を進める。

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 事業者は、地権者らで組織する一番町三丁目七番地区市街地再開発準備組合。公表された計画では、再開発区域は国道48号の広瀬通と国道286号の東二番丁通りに面した電力ビル、明治安田生命仙台一番町ビル、NPC仙台一番町パーキングの跡地約1.8ヘクタール。都市再生特別地区内に位置する。

 開発は北街区、南街区に分けて進め、北街区に24階建て延べ約5万4,000平方メートル、南街区に35階建て延べ約11万8,000平方メートルの施設を整備する。北街区は商業施設とオフィス、宿泊施設など、南街区は商業施設とホール、オフィスなどが入る。北街区は高さ135メートル、南街区は高さ180メートルで、完成すれば地域のランドマークになりそうだ。

 計画地はJR仙台駅から西へ約800メートル。300メートル圏内に仙台市地下鉄の広瀬通駅、青葉通一番町駅があり、近隣に商店街が存在する中心市街地の一角を占める。商業施設や高機能オフィス、ホール、宿泊施設を整備して都市機能を高める狙いを持つ。

 街区ごとに実施設計し、それぞれ建築環境を総合評価するグリーンビルディング制度のCASBEE認証を取得する計画。北街区は2026年に着工、南街区は一部を2026年に先行着工し、残りを2031年に着手する。完成は北街区が2029年、南街区が2035年を目指している。

 仙台市は2021年改定の杜の都環境プランで、環境に配慮した建築物の推進を打ち出しており、中心市街地の活性化と同時に環境にやさしい施設を整備することで、市民にPRしたい意向だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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