日経平均VIは大幅に上昇、金融システム不安再燃で警戒感高まる

2023年3月20日 14:14

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記事提供元:フィスコ

*14:14JST 日経平均VIは大幅に上昇、金融システム不安再燃で警戒感高まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時10分現在、前日比+3.19(上昇率16.40%)の20.64と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は22.78、安値は20.33。

米欧の金融システム不安が再燃する中、今日の東京株式市場は売りが先行し、日経225先物は下落、日経VIは上昇して始まった。市場では、スイスUBSが経営危機に陥っていたスイスのクレディ・スイス買収で合意したとの発表などを受け、やや安心感が広がり、日経225先物は上昇に転じる場面もあった。しかし、金融システム不安は払しょくできず、また、朝方は堅調だったダウ平均先物が下げに転じていることもあり、市場心理は悪化。日経VIは次第に上昇幅を広げる動きとなっている。


【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。《SK》

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