大阪・難波中二丁目開発、B街区のオフィスと店舗の複合施設が完成

2023年1月10日 17:10

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完成したパークスサウススクエア(南海電鉄発表資料より)

完成したパークスサウススクエア(南海電鉄発表資料より)[写真拡大]

 南海電鉄、双日、日本政策投資銀行が進めている大阪ミナミの難波中二丁目開発(仮称)で、B街区のオフィスと店舗の複合施設「パークスサウススクエア」が10日、完成した。高島屋大阪店が入る南海難波駅や大型複合施設「なんばパークス」の南側に位置し、南海難波駅から遊歩道を設けて接続する。

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 パークスサウススクエアは約2,500平方メートルの敷地に建つ鉄骨14階建て延べ約2万平方メートル。1階と3~6階が駐車場、2階が店舗、7階以上がオフィスとなる。オフィス部分には貨幣処理機器製造の日本金銭機械本社が入るほか、Webサービスのディップが入居を決めている。

 オフィス部分は執務空間に柱を設けておらず、自由度の高いレイアウトを可能にした。基準階面積は約950平方メートル。3面採光で明るく開放的な空間が生まれる。建物外周部の窓にエコガラスを採用し、標準的な商業ビルより1次エネルギー消費量を34%削減する。

 2階の店舗に対しては、南海難波駅から遊歩道を整備して歩行者ネットワークを延ばし、エリアの回遊性を向上させてにぎわいの拡大を目指す。

 難波中二丁目開発は、2031年に予定されているJR西日本と南海電鉄のなにわ筋線開業により、難波エリアのにぎわいがさらに増すと予想されていることを受け、南海難波駅を中心とするターミナル地域を南へ拡大する目的で進められている。

 開発はA、B、Cの3街区に分けて行われている。A街区は34階建て複合施設に、センタラホテルズ&リゾーツの「センタラグランドホテル大阪」、C街区には9階建て複合施設に京阪ホールディングス傘下の「ホテル京阪なんばグランデ」が進出する。全体の開業は2023年春を予定している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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