国内外の注目経済指標:12月米雇用統計で失業率は横ばいの見込み

2022年12月24日 13:40

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記事提供元:フィスコ

*13:40JST 国内外の注目経済指標:12月米雇用統計で失業率は横ばいの見込み
12月26日−1月6日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

■12月28日(火)午前8時50分発表予定
○(日) 11月鉱工業生産速報値-予想は前月比-0.4%
参考となる10月実績は前月比-3.2%と2カ月連続のマイナス。海外需要の減少が響いた。経産省は生産の基調判断を「一部に弱さがみられる」と下方修正した。11月については、10月に減少したスマホ向け部品などの生産が多少持ち直すことが予想されるが、前月比プラスとなる可能性は低いとみられる。

■1月4日(水)日本時間5日午前0時発表予定
○(米)12月ISM製造業景況指数-予想は48.5
参考となる11月実績は49.0で2020年5月以来初めて50を下回った。利上げにより財の需要が減少していること、投入価格指数の低下などが50割れの要因。12月については新規受注の水準が50を上回る可能性は低いこと、投入価格指数は伸び悩む可能性があることから、2か月連続で節目の50を下回る可能性がある。

■1月6日(金)午後7時発表予定
○(欧)12月ユーロ圏消費者物価コア指数-11月実績は前年比+5.0%
参考となる11月実績は前年比+5.0%で市場予想と一致。エネルギー価格の上昇は一服しつつあるが、複数の項目でインフレ率の高止まりが観測されているためコア指数の上昇率は11月実績と同水準となる可能性がある。

■1月6日(金)午後10時30分発表予定
○(米)12月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+21.0万人、失業率は3.7%
参考となる11月実績については、非農業部門雇用者数が市場予想を上回った。労働力不足による供給制約は改善されつつある。12月については12月上中旬の新規失業保険申請件数は増えていないため、非農業部門雇用者数は20万人以上増加する可能性がある。失業率は横ばいとなる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・12日27日(火):(日)11月失業率
・12月28日(水):(日)11月鉱工業生産
・1月4日(水):(米)12月ISM製造業景況指数
・1月5日(木):(米)11月貿易収支、(米)12月ADP雇用統計
・1月6日(金):(米)12月ISM非製造業景況指数《FA》

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