東急百貨店、23年1月の本店営業終了でヒカリエなど渋谷の店舗強化へ

2022年12月17日 09:56

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ShinQsが入る渋谷ヒカリエ(東急百貨店発表資料より)

ShinQsが入る渋谷ヒカリエ(東急百貨店発表資料より)[写真拡大]

 東急百貨店は2023年1月末の本店営業終了に合わせ、東京・渋谷地区のリアル店舗強化とオンラインを中心とした新しい買い物方法を提供する。拠点とする渋谷地区での販売強化が目的で、本店営業終了による買い物客の他店流出を抑え、次世代の顧客獲得を狙っている。

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 取り組みの柱に掲げているのは、渋谷地区のリアル店舗の価値向上とオンラインを中心とした新しい買い物方法の構築。このうち、リアル店舗の価値向上では、渋谷駅直結の複合商業施設「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区渋谷)内にある「渋谷ヒカリエShinQs(シンクス)」で、2023年春から改装に着手する。

 時計や宝飾品、ラグジュアリーコスメの一部を導入するとともに、品ぞろえを拡充して多様なニーズに応えることを目指す。本店に設けている外商の「東急百貨店お得意様サロン」を移設、担当の営業員が買い物を手伝う。

 複合施設「渋谷スクランブルスクエア」(渋谷区渋谷)にあるビューティーフロアの「+Q(プラスク)ビューティー」など渋谷駅周辺で、新たに4ブランドを追加してビューティーエリアの拡充を図る。さらに、本店のワイン売り場を2023年春、路面店として近隣に移転オープンする。

 新しい買い物方法では、複合商業施設「渋谷マークシティ」(渋谷区道玄坂)内の食の拠点「渋谷東急フードショー」が、デリバリーサービスの「menu」と提携。2023年春から配達を始めるほか、東急百貨店のECサイトに楽天ポイントを導入する。

 東急百貨店本店は2023年1月末で閉店し、跡地に地下4階、地上36階建ての複合施設が建設される予定。このため、2023年1月2日から閉店前の最終セールとなる「グランド・ファイナル・セール」を開催する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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