英空港、旅客機への液体持ち込み100ml制限を撤廃する計画

2022年11月28日 08:11

印刷

記事提供元:スラド

国際線旅客機の多くでは 100 ml を超える液体の機内持ち込みを禁じているが、英空港では 2024 年にも制限を撤廃する計画だという(The Register の記事The Times の記事Chronicle Live の記事Evening Standard の記事)。

液体持ち込み制限は 2006 年にロンドン警視庁が阻止した旅客機爆破テロ計画を受けて導入されたものだ。テロは液体物を用いて旅客機を爆破する計画だったと発表されており、液体だけでなくジェルも制限の対象になっている。ただし、イタリア・ジェノバでは地元特産のソース「ペスト」限定で 100 ml を超えても機内に持ち込むことを認めており、米運輸保安庁 (TSA) はハンドサニタイザー限定で大きな容器での機内持ち込みを認めている。

制限の撤廃は 3D 映像での検査が可能な新型の CT セキュリティスキャナー導入によるもので、乗客は液体物やノート PC などを手荷物から取り出す必要がなくなる。これにより保安検査の所要時間を大幅に短縮できるほか、機内持ち込み用の「トラベルサイズ」容器や袋が不要となるためプラスチックごみの削減につながることも期待される。新型スキャナーはロンドン・ヒースロー空港とガトウィック空港でテストが行われており、年内にアイルランド・シャノン空港に本格導入される予定とのこと。CT スキャナーの導入は米国でも進められている。 

スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | 英国 | セキュリティ | 交通

 関連ストーリー:
アラスカ航空、米航空会社初の電子式手荷物タグ導入へ 2022年07月27日
米TSA、ハンドサニタイザー限定で大きな容器での旅客機客室内持ち込みを認める 2020年03月15日
二酸化塩素を使用する除菌製品クレベリンを旅客機内に持ち込むトラブルが相次ぐ 2020年02月29日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事