イベント控えややTOPIX型にシフトしやすい需給状況に/東京株オープニングコメント

2022年8月22日 08:24

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記事提供元:フィスコ

*08:24JST イベント控えややTOPIX型にシフトしやすい需給状況に
 22日の日本株市場は、売り先行で始まった後も神経質な相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが292ドル安だった。連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて大幅利上げを警戒する売りが再燃した。長期金利が1カ月ぶりの水準に上昇するなか、ハイテク株主導で売られた。また、来週予定されているジャクソンホール会議を前にポジションを圧縮する動きも意識されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円安の28725円。円相場は1ドル136円90銭台と円安に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経平均は17日に29222.77円まで上昇し1月高値に接近してきたこともあり、利食いの動きは意識されやすいところであろう。日経225先物はナイトセッションで一時28670円まで売られる場面も見られており、ギャップスタートからインデックスに絡んだ売りが出やすいため、指数インパクトの大きい値がさ株の調整が日経平均の重荷になりそうだ。

 ただし、米国についてもNYダウは52週線を捉えるなど、いったんは利食いが意識される水準まで上昇していたこともあり、目先的にはピーク感も意識されやすいところである。ジャクソンホール会議を前に神経質になりやすいこともあり、利食いの動きについては想定線であろう。とはいえ、日経平均は節目の29000円固めの動きとはならなかったことから、短期的には売り仕掛けの動きが意識されやすい。

 また、今週はエヌビディアの決算を控えており、足元での下方修正から弱い決算内容については織り込まれているものの、決算内容を受けて格下げの動きが警戒されやすい。そのため、指数インパクトの大きい東エレク<8035>などハイテク株への物色は手掛けづらくさせることも日経平均の重荷となりやすいだろう。そのため、ややTOPIX型にシフトしやすい面はありそうだ。まずは、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのタイミングを探る動きとなろう。《AK》

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