概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は強含み、インフレ高進の懸念は多少和らいる

2022年8月17日 09:47

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記事提供元:フィスコ

*09:47JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は強含み、インフレ高進の懸念は多少和らいる
【ブラジル】ボベスパ指数 113512.38 +0.43%
16日のブラジル株式市場は、強含み。主要株価指数のボベスパ指数は、前営業日比480.40ポイント高(+0.43%)の113512.38で引けた。米長期金利は下げ渋っているが、インフレ高進の懸念は多少和らいでおり、買いが優勢となった。ボべスパ指数の90の構成銘柄では38が上昇、52が下落、変わらずは0。株価指数は上昇したが、過半数の銘柄は下落した。

【ロシア】MICEX指数 2208.33 +2.00%
16日のロシア株式市場は、堅調推移。主要株価指数のMOEXロシア指数は、前日比43.21ポイント高(+2.00%)の2208.33で引けた。日中の取引レンジは、2168.06−2208.33。原油安が多少嫌気されたようだが、外部環境自体は悪化していないことから、買いが優勢となったようだ。

【インド】SENSEX指数 59842.21 +0.64%
16日のインドSENSEX指数は強含み。前日比379.43ポイント高(+0.64%)の59842.21、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数Niftyは、同0.72%(127.10ポイント)高の17825.25で取引終了。30社株価指数SENSEXの構成銘柄では、25が上昇、5が下落、変わらずは0。大半の銘柄が上昇しており、外部環境の改善が好感されたようだ。

【中国本土】上海総合指数 3277.89 +0.05%
16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.80ポイント高(+0.05%)の3277.89ポイントと3日ぶりに反発した。


中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが改めて材料視される流れ。人民銀は15日、中期貸出制度(MLF)金利を引き下げた。22日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、MLFに連動し、引き下げが予想されている。ただ、指数は安く推移する場面もあった。原油や金属の商品市況安が嫌気されたほか、中国経済の先行き不透明感が重しとなっている。国内の電力不足により、一部地域で工場操業が一時停止に追い込まれていることも不安視された。《FA》

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