東証グロ−ス指数は反落、直近大幅上昇した分利食い売り優勢

2022年7月22日 16:34

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記事提供元:フィスコ

*16:34JST 東証グロ−ス指数は反落、直近大幅上昇した分利食い売り優勢
東証グロース市場指数 906.15 -2.11/出来高 1億4818万株/売買代金 1090億円東証マザーズ指数 712.78 -1.89/出来高 1億4164万株/売買代金 957億円

本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって反落、値上がり銘柄数は202、値下り銘柄数は249、変わらずは24。本日のグロース市場はこう着感の強い展開となった。前日21日の米株式市場のNYダウは続伸。週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、各種経済指標が予想外に悪化したため景気減速を懸念した売りが先行した。ただ、ハイテクセクターが支援したほか、予想を上回る企業決算を好感した買いが優勢となった。ナスダック総合指数は大幅続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、本日の東証グロ−ス指数は反落した。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落してスタートした後、朝方に下げ幅を拡げた。ただ、前場中ごろに下げ渋ると買いが集まり下げ幅を縮小、その後は前日終値付近でのもみ合い展開となった。後場では一時プラス圏に浮上する場面も見られた。新興市場では幅広い銘柄が前日まで大幅に上昇していたため、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、週末要因も相まって利食い売りやリスク回避の売りが優勢となった。ただ、指数が大きく値を崩すことなくもみ合い展開となったことはポジティブに捉えられそうだ。結果的に、東証マザーズ指数は0.26%安、東証グロース市場Core指数は0.37%安となった。個別では、前日急騰したメディネット<2370>が利食い売り優勢から8%安で値下がり率トップに、軟調な展開が続いているDELTA−P<4598>が6%安となった。また、前日から売り優勢の展開が続いているウェッジHD<2388>も6%安となった。時価総額上位銘柄では、ANYCOLOR<5032>が冴えなかった。値下り率上位には、イーエムネットJ<7036>、イード<6038>などが顔を出した。一方、今期営業利益見通しの大幅上方修正を引き続き材料視されたスポーツフィールド<7080>が20%高で値上がり率トップに、買い優勢の展開が続いている坪田ラボ<4890>が10%高となった。また、国内証券がカバレッジを開始したボードルア<4413>が8%高となった。時価総額上位銘柄では、ビジョナル<4194>やフリー<4478>などが堅調に推移した。値上がり率上位には、免疫生物研究所<4570>、EduLab<4427>などが顔を出した。東証グロース市場Core指数では、ANYCOLOR、プラスアルファ<4071>、弁護士ドットコム<6027>などが下落した。


[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 7080|スポーツフィ | 1608| 278| 20.90|
2| 4570|免疫生物研究所 | 421| 50| 13.48|
3| 4890|坪田ラボ | 1210| 110| 10.00|
4| 4427|EduLab | 569| 44| 8.38|
5| 4593|ヘリオス | 413| 31| 8.12|
6| 4413|ボードルア | 2321| 172| 8.00|
7| 9229|サンウェルズ | 3980| 280| 7.57|
8| 5031|モイ | 715| 46| 6.88|
9| 7079|WDBココ | 4980| 320| 6.87|
10| 6554|エスユーエス | 811| 52| 6.85|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 2370|MDNT | 67| -6| -8.22|
2| 4598|DELTA−P | 1025| -77| -6.99|
3| 2388|ウェッジHD | 111| -8| -6.72|
4| 7036|イーエムNJ | 2379| -170| -6.67|
5| 6038|イード | 828| -57| -6.44|
6| 4597|ソレイジア | 93| -6| -6.06|
7| 7068|FフォースG | 437| -28| -6.02|
8| 3691|デジタルプラス | 775| -48| -5.83|
9| 4371|CCT | 6960| -430| -5.82|
10| 7707|PSS | 739| -45| -5.74|《TY》

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