米国株見通し:底堅い値動きか、大幅利上げ観測の後退で

2022年7月21日 14:07

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記事提供元:フィスコ

*14:07JST 米国株見通し:底堅い値動きか、大幅利上げ観測の後退で
(13時50分現在)

S&P500先物      3,956.10(-3.8)
ナスダック100先物  12,417.30(-22.4)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は20ドル安。米長期金利は下げ渋り、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


20日の主要3指数は続伸。取引中盤に失速する場面もあったが、終盤に持ち直し、ダウは47ドル高の31874ドルで取引を終えた。前日決算発表したネットフリックスへの買いが膨らみ、ハイテク関連をけん引。テスラの成長は一服したものの、収益拡大が好感され相場の上昇に寄与した。連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速の思惑後退により長期金利は上げ渋り、景気敏感や消費関連などへの銘柄にも買いが波及した。


本日は底堅い値動きか。連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、金融政策への思惑が広がりやすい。今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は前回のマイナスからプラスに改善が見込まれ、リセッション懸念の売りを抑制する手がかりになりやすい。一方で、FRBの引き締め加速への観測は引き続き後退し、0.75%利上げを織り込む展開が予想される。鉄鋼大手のニューコアの好業績が示されれば、製造業関連が相場をけん引しよう。《TY》

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