北海道・北広島駅西口に複合施設、日ハム本拠地移転で建設工事に着手

2022年7月6日 07:30

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複合施設の完成イメージ(日本エスコン発表資料より)

複合施設の完成イメージ(日本エスコン発表資料より)[写真拡大]

 中部電力グループの不動産大手・日本エスコンは、北海道北広島市栄町のJR北広島駅西口で商業施設とホテルの複合施設建設に着手した。プロ野球の北海道日本ハムファイターズが、2023年シーズンから本拠地を北広島市で建設中の「エスコンフィールド北海道」に移転するのに伴い、市中心部の活性化を図ることが狙い。2024年度の完成を目指している。

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 複合施設は地下1階、地上14階建て延べ約1万8,000平方メートル。低層階に駅前のにぎわいを創出する商業施設、高層階に150室程度のホテルの入居を予定している。具体的な出店店舗名は明らかになっていないが、商業施設には20~30程度の物販や飲食店が入る方向で検討が進んでいる。フードコートや開放的なテラス席も設ける計画。

 現地で行われた起工式には、北広島市の上野正三市長や日本エスコンの伊藤貴俊社長、日本ハムのマスコット「フレップ・ザ・フォックス」らが出席し、工事の安全や北広島市の発展を願った。

 日本ハムの新本拠地は北広島駅から札幌市方面へ歩いて約20分の位置にあり、2023年3月に開場する予定。収容人員は3万5,000人。JR北海道は新本拠地の近くに千歳線の新駅「北海道ボールパーク駅(仮称)」を設ける。

 北広島市は北広島駅前から車などで球場へ向かう観客もいるとみて、球場へのアクセス道路を整備するとともに、駅前の再開発に本腰を入れている。複合施設は再開発の第1弾。複合施設の周辺では他にマンションの建設が計画されている。

 北広島市は2021年9月末現在で人口約5万8,000人。札幌市に隣接し、ベッドタウンとして発展してきた。しかし人口が減少に転じる中、日本ハムの移転が地域発展の起爆剤になるとして中心市街地の駅前再開発に着手した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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