マーケットエンタープライズは22年6月期3Q累計赤字だが中期経営計画の進捗順調

2022年5月16日 13:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は5月13日の取引時間終了後に22年6月期第3四半期累計連結業績を発表した。22年6月期は成長戦略再構築のステージと位置付けて通期赤字予想としており、第3四半期累計は赤字だった。ただし売上高と売上総利益が前年比増加に転じて中期経営計画の進捗は順調としている。第1四半期がボトムとなった可能性があり、23年6月期は収益回復基調だろう。株価は地合い悪化も影響して軟調だが、赤字予想の織り込みが完了して底値圏だろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■22年6月期は成長戦略再構築のステージ、23年6月期収益回復基調

 22年6月期第3四半期累計の連結業績(収益認識会計基準適用だが損益への影響なし)は、売上高が前年同期比5.1%増の85億32百万円、営業利益が2億23百万円の赤字(前年同期は98百万円の黒字)、経常利益が2億40百万円の赤字(同71百万円の黒字)、親会社株主帰属四半期純利益が2億13百万円の赤字(同4百万円の赤字)だった。広告宣伝費や人件費の増加など先行投資で赤字だった。

 ネット型リユース事業は売上高が2.1%減の47億31百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が80.6%減の79百万円だった。マーケティング投資の積極化、農機具分野における新拠点開設、積極的な採用活動やシステム投資など先行投資の影響で減益だった。

 メディア事業は売上高が1.1%減の4億15百万円で、利益が18.5%増の2億39百万円だった。第1四半期の落ち込みをカバーできず減収だが、第2四半期以降は収益性の高いキーワードにおける検索ランキングが回復傾向となり、モバイル通信に関するメディアへの送客収入も回復傾向となった。

 モバイル通信事業は売上高が17.0%増の34億51百万円で、利益が4.6%減の1億30百万円だった。新商材のWiMAX 5Gを中心に新規回線獲得数が増加して増収だが、中期的なストック収益基盤構築に向けた新たな料金プラン設定などで1契約回線あたりの収益期間が長期化し、新規回線獲得に向けた獲得コストが一時的に増加したことも影響して減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が26億07百万円で営業利益が1億65百万円の赤字、第2四半期は売上高が28億85百万円で営業利益が39百万円の赤字、第3四半期は売上高が30億39百万円で営業利益が18百万円の赤字だった。第1四半期がボトムとなった可能性がありそうだ。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年6月期比10.3%増の120億円、営業利益が4億円の赤字(21年6月期は54百万円の黒字)、経常利益が4億05百万円の赤字(同32百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が4億40百万円の赤字(同40百万円の赤字)としている。

 中期経営計画(21年8月13日公表)の最終年度24年6月期の目標値である売上高200億円、営業利益12億円の達成に向けて、22年6月期は成長戦略再構築のステージと位置付けて赤字予想としている。第3四半期累計は赤字だったが、売上高と売上総利益が前年比増加に転じて中期経営計画の進捗は順調としている。第1四半期がボトムとなった可能性があり、23年6月期は収益回復基調だろう。

■株価は底値圏

 株価は地合い悪化も影響して軟調だが、2月の年初来安値圏まで下押す動きは見られない。赤字予想の織り込みが完了して底値圏だろう。調整一巡して出直りを期待したい。5月13日の終値は756円、時価総額は約40億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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