【市場反応】米3月コアCPIは予想外に鈍化、インフレピークとの見方にドル反落

2022年4月12日 22:15

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記事提供元:フィスコ


*22:15JST 【市場反応】米3月コアCPIは予想外に鈍化、インフレピークとの見方にドル反落
米労働省が発表した3月消費者物価指数(CPI)は前月比+1.2%と、予想通り2月+0.8%から伸びが拡大し2005年9月以降17年ぶり最大となった。前年比では+8.5%で、伸びは2月+7.9%から予想以上に拡大し、1981年12月以降ほぼ40年ぶり最大となった。

連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している変動の激しい食料やエネルギーを除いたコアCPIは前月比+0.3%と、予想外に2月+0.5%から鈍化し昨年9月来で最低。前年比では+6.5%と、2月+6.4%から拡大し1982年8月以降40年ぶり最大の伸びを記録したものの、予想は下回った。

3月CPIがインフレピークを示しているとの見方が強まり米国債相場は反発。10年債利回りは2.77%から2.7%まで低下。米株先物は持ち直し、ダウ先物は192ドル高で推移している。ドルも高値から反落。ドル・円は125円60銭から124円77銭まで反落。ユーロ・ドルは1.0851ドルから1.0903ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・3月消費者物価指数:前年比+8.5%(予想:+8.4%、2月:+7.9%)
・米・3月消費者物価コア指数:前年比+6.5%(予想:+6.6%、2月:+6.4%)
・米・3月消費者物価指数:前月比+1.2%(予想:+1.2%、2月:+0.8%)
・米・3月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.5%、2月:+0.5%)《KY》

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