米国株見通し:弱含みか、FRBの引き締めに加速に警戒

2022年4月12日 14:01

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記事提供元:フィスコ


*14:01JST 米国株見通し:弱含みか、FRBの引き締めに加速に警戒
(13時50分現在)

S&P500先物      4,389.00(-23.5)
ナスダック100先物  13,901.90(-88.3)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は150ドル安。アジア市場は弱含み、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


11日の主要3指数は大幅安。いずれも取引序盤から下げ幅を拡大する展開となり、ダウは413ドル安の34308ドルで取引を終えた。原油相場の高止まりでインフレの影響が懸念されるなか、連邦準備制度理事会(FRB)は次回5月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅拡大やバランスシート縮小に乗り出すとの思惑が広がった。10年債利回りは3年超ぶりの高水準に到達し、一段の金利先高観でハイテク関連への売りが下げを主導した。


本日は弱含みか。焦点の3月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.4%と前月の+7.9%からさらに上昇すると予想され、インフレ高進は鮮明に。ブレイナードFRB理事は討論会で改めてタカ派的なスタンスを示すとみられ、引き締め加速を警戒した売りが先行しそうだ。金利高によりハイテク株への売りが紙数を下押ししよう。一方、中国での新型コロナウイルスまん延やウクライナ情勢の混迷が嫌気され、リスクオフのムードが広がりやすい。《TY》

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