注目銘柄ダイジェスト(前場):SHIFT、中村超硬、ニコンなど

2022年4月8日 13:19

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記事提供元:フィスコ


*13:19JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):SHIFT、中村超硬、ニコンなど


イオンFS<8570>:1113円(-71円)
大幅続落。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は589億円で前期比44.8%増益となり、従来予想の510億円を大きく上振れ。期末配当金も45円計画から50円に引き上げている。一方、23年2月期は550-600億円のレンジ予想としており、590億円程度の市場予想と比べてやや弱め。国内事業は2ケタの減益を見込んでいるもよう。経済活動正常化に伴う業績伸長期待もあったとみられ、マイナス視される流れになっている。


7&iHD<3382>:5580円(-227円)
大幅反落。前日に22年2月期の決算を発表している。営業利益は3877億円で前期比5.8%増益、従来予想の4000億円を下振れる着地になっている。また、23年2月期は4300億円で同10.9%増益の見通しとしているが、4800億円弱の市場予想を下振れている。海外コンビニの拡大などを見込む一方、システム投資の拡大などが重しとなるもよう。想定以上の収益伸び悩みをネガティブ視する動きが優勢に。


ウエルシアHD<3141>:2942円(+113円)
大幅反発。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は430億円で前期比0.1%増益、市場予想をやや下回る着地に。一方、23年2月期は470億円で同9.3%増益見通しとしており、コンセンサス並みの水準となっている。先に決算を発表したスギHDとの比較では、堅調な業績見通しとなっている。前日にかけて下げ幅を広げる展開となっていたが、過度な警戒感が後退する状況のようだ。


SHIFT<3697>:25410円(+2840円)
大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は38.3億円で前年同期比2.6倍となり、従来計画の30億円を大幅に上回る着地に。つれて、通期予想は従来の63億円から69億円、前期比72.7%増に上方修正している。順調なエンジニア採用、営業力強化、エンジニア単価の上昇などによる売上拡大、生産性改善による利益率の向上が上振れの背景。あらためて高い成長性が認識される状況となっているようだ。


ニコン<7731>:1359円(+87円)
大幅反発。発行済み株式数の9.8%に当たる3600万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。取得期間は5月13日から23年3月24日まで。高水準の自社株買いによる需給面での下支えが期待される状況に。また、23年3月31日に、500万株及び今回の自社株買いで取得した株式を消却するとも発表。同時に中期計画も公表しており、26年3月期営業利益700億円以上、ROE8%以上などを掲げている。


ラクオリア創薬<4579>:841円(+8円)
大幅続伸。韓国のHKイノエン社に導出した胃食道逆流症治療薬tegoprazanについて、米国での第1相臨床試験が完了したと発表している。試験の結果、tegoprazanの血中濃度は投与量に比例して投与1日目と7日目の両方で同様のプロファイルが維持されたほか、被験者の胃液の酸性度が下がることが示されたという。米国とカナダで臨床試験の準備を進めており、年内に新たな試験を開始する予定。


中村超硬<6166>:757円(+56円)
大幅反発。ナノサイズゼオライト製造用パイロットプラントの設置が完了したと発表している。所在地は大阪府和泉市の自社工場内で、投資総額は約4.1億円。生産キャパシティは約1.2トン/月。ナノサイズゼオライトの将来的な事業化に向けて量産スケールでの生産検証を行うことが目的。中村超硬は21年11月にナノサイズゼオライト不織布が低濃度汚染水から放射性セシウムを吸着する基礎的な実験に成功したと開示している。


ミンカブ<4436>:2873円(+18円)
大幅に4日ぶり反発。コインチェック(東京都渋谷区)と業務提携することで合意したと発表している。ミンカブ・ジ・インフォノイドの株式情報メディア「Kabutan(株探)」の各銘柄ページに株主総会議案の訴求を目的とした特設誘導枠を設置し、コインチェックのバーチャル株主総会運営支援サービス「Sharely」を利用する企業に対して同枠を開放し、バーチャル株主総会の普及促進と投資家の利便性向上を図る。《ST》

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