Ultra SCSIの最終規格、ほぼロードマップ通りにリリース

2022年4月1日 08:30

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 SCSIという規格を知っているだろうか。Small Computer System Interfaceの略で、それまでのSASI(Shugart Associates System Interface)というシュガートさんが作った規格がデファクトだったのを、ANSIが標準化したものである。主にHDDに使われる規格だったが、今ではスマホでも使われている(UFS(Universal Flash Storage。Unix File Systemじゃないよ!)が、SCSIのコマンドでやり取りしている)。

「SCSI Roadmap for the Future」という2001年の内部資料(日本では俗に死海文書と呼ばれる)には、「ムーアの法則に打ち勝つためには、SCSIも2年に2倍のペースで高速化を続けなければならない」と、2021年までのロードマップが記載されていた。

シュガートさんが創業したSeagate内部では2年に2倍のシュガートの法則と呼ばれており、2001年のUltra SCSI 320(320MB/s)、2003年のUltra640 SCSI(640MB/s)と、順調にロードマップ通りに新しい規格がリリースされてきた。

その後もロードマップ通りに、Ultra1280、Ultra2560、Ultra5120と順調にリリースされており、もはや最近はインテルも言わなくなったムーアの法則を後目に、シュガートの法則はロードマップ通りに続けられ、ついに2021年、2001年時点で策定されたUltra SCSI最終規格のUltra327680がリリースされたという。

数字が大きすぎる?と思う方もいるかもしれないが、20年の歳月は長く、Ultra327680 / Ultra320 = 1024 = 2^10であり、ロードマップ通りなことがわかるだろう。

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