コーチ 2022年秋コレクション - ノスタルジーと現代性が交わる、空想の街を描く

2022年3月9日 08:17

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記事提供元:ファッションプレス

 コーチ(COACH)は、2022年秋コレクションを発表した。

■“アメリカのどこか”にある想像上の街

 スチュアート・ヴィヴァース率いるコーチの2022年秋シーズンでは、“Somewhere in America”をテーマに、アメリカのどこかにある想像上の郊外の街を描き出す。アメリカン ヘリテージを見つめ直し、記憶の中の街並みやポップカルチャーへのノスタルジーを感じながらも、現代の前向きなエネルギーを吹き込んだ新たなスタイルを提示している。

■オーセンティックなシアリング&レザーをフレッシュに

 中でも目を引くのは、コーチの真骨頂ともいえるシアリングやレザーのアイテムだ。分量感のあるシアリングジャケットやレザーコートを、ベアモチーフのTシャツやブラトップの上からざっくりと羽織ったルックの数々は、存在感がありつつも軽快な佇まいが印象的。クラシカルなスタイルに、フレッシュなエッセンスを効かせている。

■ボニー・カシンへのオマージュ

 また、コーチの初代ヘッドデザイナーであったボニー・カシンへ捧げるオマージュとして、アーカイブをベースにしたダイナミックな袖が特徴のアウターが登場。チェック柄や鮮やかなオレンジのハウンドトゥースなど、グラフィカルなモチーフをあしらったアウターに、イエローやピンクといったアイキャッチなカラーのシアリングを加えることでモダンな佇まいに仕上げている。加えて、1964年発表の「スリング」バッグにアレンジを加えたバッグもランウェイに登場した。

■グラフィティに覆われたレザーアウター

 さらに、グラフィティアーティストのミント&サーフ(Mint&Serf)とコラボレーションしたレザーアウターも披露。アグレッシブなグラフィティプリントがオーセンティックなレザーウェアを覆い、前衛性を帯びた佇まいを見せている。

■ノスタルジーを呼び起こすミニドレス

 加えて、60~70年代ファッションを思わせるミニドレスも散見されたスタイルだ。ノスタルジックなクロッシェドレスや、丸襟もしくはレースの襟を配したプリントドレスなど、イノセントなムードを帯びたミニドレスが、郷愁や回顧を喚起する。モーブピンクやコーラル、ライトブルー、ライトグリーンなどの温かみのある色彩に彩られたレースドレスには、コントラストカラーのキャップやチョーカーをコーディネート。ロマンティックな装いにアクティブな要素をプラスした。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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