米国株見通し:上げ渋りか、金融正常化にらみ買い後退も

2022年2月7日 14:09

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記事提供元:フィスコ


*14:09JST 米国株見通し:上げ渋りか、金融正常化にらみ買い後退も
(14時00分現在)

S&P500先物      4,502.90(+2.4)
ナスダック100先物  14,710.40(+16.0)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は10ドル高。NY原油先物(WTI)は高水準を維持し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


4日の主要3指数はまちまち。ナスダックは前日の大幅安から持ち直したが、ダウは終盤に失速し21ドル安の35089ドルで取引を終えた。この日発表された失業率が予想外に上昇した一方、非農業部門雇用者数は前月比+46.7万人と想定の+15.0万人を大幅に上回り、平均時給も強含んだ。それを受け連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速への思惑で売りが先行。ただ、ハイテク関連の買戻しが指数を支えている。


本日は上げ渋りか。7日の中国財新サービス業PMIが予想を上回ったほか、連休明けの中国株式市場で上海総合指数が強含み、安心感から株買い先行となりそうだ。ただ、堅調な雇用統計で今後の大幅利上げに思惑が広がるなか、金融正常化が意識されやすい。10日発表の消費者物価指数(CPI)は高水準が見込まれ、買いを抑制する要因となろう。長期金利は2年ぶりの高水準に上昇し、ハイテク関連への買いは後退しよう。《TY》

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