ワインの味わいを目で見て選ぶ「視飲サービス」が好調 SAKELAVO

2022年1月31日 11:19

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SAKELAVOアプリ(画像: SAKELAVOの発表資料より)

SAKELAVOアプリ(画像: SAKELAVOの発表資料より)[写真拡大]

 SAKELAVO(埼玉県さいたま市)が提供するワインの「視飲(しいん)」サービスが好調だ。全国の小売店約400店舗で展開しており、1月28日には家電量販店エディオンでも2店目に導入した。SAKELAVOが提供するのは、味覚センサーで検査したデータをもとに、「味わい」をアプリ上で表現するサービスだ。

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 世界各国のワイン約6000本を分析して数値化。小売店で取り扱っている商品の味わいを、「辛口」「甘口」「軽やか」「濃厚」などの軸を用いたマップ上で示し可視化する。金額での絞り込みも可能だ。専門的知識が無いスタッフでも、来店客に適切な情報を伝えることができる。

 ターゲットとしている顧客層は20代から40代のワインを飲む男女。特にワイン初心者の若者がメインの対象者だ。巣ごもり消費によって家飲みの需要が増していることから、利用の増加が見込まれる。

 家電量販店としてはエディオングループが初導入した。初めて取り入れた日吉店での感触が良かったことから、「ココデリカーズエディオンAKIBA」にて2店目の導入となった。店頭で取り扱う126アイテムの商品も全て味検査をしている。

 利用はまず、店頭にQRコード付きのPOPを掲示。来店した消費者は「赤・白・ロゼ」などのジャンルを選択し、さらに味わいマップやレーダーチャートを見て自分好みの味を選択してから購入する。科学的データをもとに選ぶことで、「本当に自分好みかどうか」という購入時のギャンブル性を軽減する。

 来店客はワインを試飲しなくとも、科学的なデータに基づいた味わいのマップを確認することで、味の特徴を把握できる。目で味わいを確認する行為をSAKELAVOは「視飲」と表現する。感染症対策が重視される中、視飲を新しいお酒の売り方として定着させたい考えだ。非対面での販売も可能になる。

 同社は2019年6月に創業し、同10月には大丸百貨店やイトーヨーカドーに導入。2020年にはマルエツの全店舗に導入している。今後も導入店舗を拡大していく方針だ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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