米国株見通し:底堅い値動きか、雇用回復後退なら金融政策に思惑

2022年1月7日 14:12

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記事提供元:フィスコ


*14:12JST 米国株見通し:底堅い値動きか、雇用回復後退なら金融政策に思惑
(14時00分現在)

S&P500先物      4,707.20(+11.2)
ナスダック100先物  15,798.80(+33.4)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高。NYダウ先物は80ドル高。NY原油先物(WTI)は強含み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


6日の主要3指数は続落。いずれも下げ幅を縮小したが、ダウは170ドル安の36236ドルで取引を終えた。前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が材料視され、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速を背景に長期金利が上昇し株売りを抑制。また、この日発表された新規失業保険申請件数とISM非製造業雇用指数が前回より悪化したことから雇用情勢の改善に懐疑的な見方が広がり、景気敏感株への売りが強まった。


本日は底堅い値動きか。焦点の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+42.5万人(前月+21.0万人、失業率は4.1%(同4.2%)と前回から改善が予想される。ただ、今週発表された雇用関連指標はまだら模様で、市場観測を下回る可能性もある。雇用情勢の悪化が示されれば回復鈍化の思惑で、景気敏感株を中心に株売りが強まりそうだ。半面、FRBによる早期利上げなど金融正常化への観測が一服すれば、株式の買戻しにつながりそうだ。《TY》

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