ジェネレーションパス 21年10月期は増収、主力のECマーケティング事業の売上高が順調に推移

2021年12月16日 14:14

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記事提供元:フィスコ


*14:14JST ジェネレーションパス---21年10月期は増収、主力のECマーケティング事業の売上高が順調に推移
ジェネレーションパス<3195>は15日、2021年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.0%増の132.24億円、営業利益が同72.7%減の0.66億円、経常利益が同34.6%減の1.43億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.90億円(前期は1.12億円の利益)となった。

ECマーケティング事業の売上高は前期比9.7%増の108.65億円、セグメント利益は同15.2%減の3.60億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響で喚起されたEC需要や在宅勤務・巣ごもり需要等、消費者ニーズと消費行動のオンライン化の変化を的確に捉えることにより、家具・家電・生活雑貨等の売上が好調であったこと及びカンナートにおいてECサポート案件等の売上が大きく伸長したこと等により、売上高は増収となった。一方、利益面では、前年度において、新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴い、マスク等の医療用消耗品の大型受注による特需が発生し利益が大きく増加した影響から、前期比で減少した。

商品企画関連事業の売上高は前期比13.1%減の22.65億円、セグメント損失は0.32億円(前期は0.84億円の利益)となった。新型コロナウイルス感染症の影響により工場の閉鎖や大幅な稼働制限などが続き、ジェネパベトナムと協力工場に加えサプライヤーにおいて生産性が大幅低下し事業全体の売上高が大きく減収となった。利益面についても、売上の大幅減少に加え、海外向け商談の中断、ウッドショックによる資材不足や資源価格全般の高騰等の影響により、前年を大きく下回る結果となった。特に、工場立ち上げ期であるジェネパベトナムは、渡航制限もあり充分な支援やバックアップが出来なかったことも業績の低迷に繋がった。また、翌期以降についても新型コロナウイルス感染症による影響等が不確実であることから、ジェネパベトナムの固定資産について減損損失を計上している。

その他については、非物販事業としてインテリア・雑貨の紹介、それらの実例の紹介及び家に関するアイデアを紹介するWEBメディア「イエコレクション」に掲載する記事数やPV数の拡大に向けた人員増加等の先行投資を継続して実行してきた。当年度においては、売上高が好調に推移したことにより、売上面・利益面での寄与があり、翌期以降も売上面・利益面で寄与することが見込まれている。

2022年10月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響で、非常に不透明かつ不確実なものであり現時点において合理的に算定することが困難であるため記載していない。今後の動向を見極め、業績予想の開示が可能になった時点で速やかに公表するとしている。《ST》

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