6日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、アリババ5.6%下落で連日の安値

2021年12月6日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、アリババ5.6%下落で連日の安値
週明け6日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比417.31ポイント(1.76%)安の23349.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が180.68ポイント(2.14%)安の8274.77ポイントとそろって続落。ハンセン指数は再び年初来安値を更新し、約1年2カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。売買代金は1700億2050万香港ドルとなっている(3日は1659億1470万香港ドル)。


新型コロナ変異ウイルス「オミクロン」の警戒感が強まる流れ。感染は急速に広がり、5日時点で40カ国・地域を超えている。感染者に重篤な症状は現時点でみられていないものの、各国が入境規制を強める中、世界経済の回復遅れが懸念された。また、中国国内で「オミクロン」感染は確認されていないが、従来型の感染は散発している。ハンセン科技指数が3.3%安と他の指数をアンダーパフォームした。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が7.1%安、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が6.5%安、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.6%安と下げが目立った。アリババ株は連日で上場来安値を更新している。本日付でハンセン指数の新規組み入れが発効した銘柄群もさえない。上記した新奥能源のほか、Eコマース大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.9%安、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.7%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が2.2%安で引けた。


エアラインや代理店など旅行関連もさえない。中国南方航空(1055/HK)が2.5%、
中国東方航空(670/HK)が2.1%、中国国際航空(753/HK)が2.0%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が13.2%ずつ下落した。


新エネルギー車(NEV)メーカーを中心に、自動車セクターも売られる。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が12.8%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が11.1%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.0%安と値を下げた。


他の個別株動向では、流動性危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)が19.6%安。同社は3日引け後、2億6000万米ドル(約290億円)の債務返済の履行ができない可能性があることを明らかにした。恒大が本社を構える広東省政府は、経営リスクへの対処やガバナンスの強化にあたると伝わったが、むしろ、経営不安に拍車をかけている。


半面、証券セクターはしっかり。広発証券(1776/HK)が2.8%、中信証券(6030/HK)が1.8%、華泰証券(6886/HK)が0.8%ずつ上昇した。預金準備率の引き下げ観測が支援材料。外資ブローカーは、流動性の向上により株式市場の売買代金が増加すると指摘した。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.50%安の3589.31ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、消費関連株、不動産株、資源・素材株、公益株、空運株なども売られた。半面、証券株は高い。銀行・保険株、海運株も買われた。

亜州リサーチ(株)《FA》

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