NY原油は弱材料出尽くしで反発へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2021年11月26日 17:33

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:33JST NY原油は弱材料出尽くしで反発へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、NY原油について、『弱材料出尽くしで反発へ』と述べています。

続けて、『バイデン大統領は23日、原油やガソリン価格の高騰に対応するため、日本や中国、インドなどの主要消費国と共に石油備蓄を放出すると正式発表した。米国として過去最大の5000万バレルを放出すると明らかにした。追加放出も排除していない。主要国が原油高対策として石油備蓄を協調放出するのは史上初。米感謝祭祝日の今月25日からクリスマス休暇にかけて帰省や観光のガソリン需要が高まることを見越し、石油備蓄の協調放出を発表して原油高の沈静化を図った』と伝えています。

しかし、『需給緩和効果は限定的との見方が強く、NY原油は78ドル台に反発した。世界的にエネルギー需要が増加する中、放出規模は少なく、数年続いている開発投資の減少傾向や、世界的に景気がコロナ禍から力強く回復している状況を受けて、短期的な価格への影響しかないとの見方が優勢となった』と述べています。

また、『米金融大手ゴールドマン・サックスは、協調的な戦略石油備蓄(SPR)の放出は、供給不足を補う短期的な解決策にしかならず、2022年の原油予想の上振れリスクになる可能性があると指摘した』と言及しています。

一方で、『市場の焦点は、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が備蓄の協調放出にどのような反応を示すかに移っている。現時点では増産の停止は議論されていないもようで、日量40万バレルの増産を継続する見込み。米英中印日韓が備蓄を放出することから、増産停止を求める声も出ている。29日にOPEC共同技術委員会、30日にOPEC共同閣僚監視委員会、そして12月2日にOPECプラス の会合が開催される』と解説しています。

こうしたことから陳さんは、『国家備蓄放出は75ドルまでの下落で材料的に吸収されてしまったようだ。OPECプラス が現状の増産に留まれば、弱材料出尽くしから原油相場は上昇に向かう可能性が高いだろう。NY原油は80ドルに上昇する可能性が高い』と想定しています。


参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月25日付「NY原油は弱材料出尽くしで反発へ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。《FA》

関連記事